大野和士、ターネジ作品をヨーロッパ初演

今年のプロムスも残り4週間、そろそろ折り返し点になりました。毎年のことですが、長いようで短いのがプロムスですね。
8月も第3週、14日の月曜日に行われたBBC響のコンサートは、日本でも注目されているはず。大野和士が、昨秋世界初演したターネジの話題作をヨーロッパ初演しました。

8月14日 ≪Prom 39≫
ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調
     ~休憩~
ターネジ/響き Hibiki(ヨーロッパ初演)
 BBC交響楽団 BBC Symphony Orchestra
 指揮/大野和士
 ピアノ/イノン・バルナタン Inon Barnatan
 合唱/フィンチリー・チルドレンズ・ミュージック・グループ Finchley Childrens Music Group、ニュー・ロンドン・チルドレンズ・コーア New London Children’s Choir
 ソプラノ/サリー・マシューズ Sally Matthews
 メゾ・ソプラノ/藤村美穂子

前半のフランス作品については紹介するまでもないでしょう。ラヴェルを弾いたバルナタンはプロムス・デビューでした。アンコールは、メンデルスゾーンのロンド・カプリチオーソ作品14。

そしてターネジ。サントリーホールの委嘱作で、去年11月に大野指揮の都響によって行われた初演を聴かれた方も多いでしょう。私は聴いていないので、ここで詳しく触れる資格はありません。
東京ではどんな評価だったのでしょうか? その時にショット社のホームページに掲載された記事があります。 ↓

http://www.schottjapan.com/news/2016/161104_121812.html

スコアそののはブージー&ホークスから出版されていて(オン・ライン・スコアで閲覧可能)、そのインフォメーションはこちら↓

http://www.boosey.com/cr/music/Mark-Anthony-Turnage-Hibiki/101170

英語での表記には「beautiful sound」という注釈があり、台本は近松門左衛門の曽根崎心中を英訳したもの。2011年の津波に対するレクイエムでもあり、日本語の歌詞も聴き取れました。
特に「キラキラ光る小さな星よ」は誰でも判りますし、最後の楽章は少年合唱による「福島」が繰り返されます。

途中で拍手があるのは歌手の登場か、と思いましたが、楽章ごとに拍手があるんですね。まさか日本ではこんなことは無かったんでしょ?

 

 

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