真夏のソヴリン・ステークス

8月半ば、週も半ば、イギリスとアイルランドで夫々GⅢ戦が一鞍づつ行われています。どちらも目立たないレースですが、国別に稿を分けて紹介しておきます。

先ず英国はソールズベリー競馬場のソヴリン・ステークス Sovereign S (GⅢ、3歳上牡せん、1マイル)。珍しく牝馬を排除している1マイルのG戦で、good 、所により good to firm の馬場に2頭が取り消して6頭立て。前走7ハロンのバンバリー・カップこそ9着惨敗でしたが、その前ロイヤル・アスコットのロイヤル・ハント・カップ(1マイルのハンデ戦)で5着と健闘したタバラク Tabarrak が2対1の1番人気。
出走馬中只1頭の3歳馬で最低人気(33対1)のアイソマー Isomer が逃げ、タバラクは先行集団。2番手でマークしていた5番人気(6対1)のキャリー・オン・デリック Carry On Deryck が残り2ハロンで先頭に立ちましたが、3番手の内ラチ沿いを追走していた2番人気(5対2)のバレー・コンチェルト Ballet Concerto がそのままラチ沿いに残り1ハロンで抜け出すと、外から追い込む本命タバラクを首差抑えて優勝。短首差でキャリー・オン・デリックが3着に入る大接戦でした。

勝ったバレー・コンチェルトは、前々走ロイヤル・ハント・カップでは4着と、人気のタバラクに一つ先着していた4歳せん馬で、ハント・カップのあと前走ヨークのジョン・スミス・カップ(1マイル2ハロン)に勝って2連勝です。本来なら1マイルより少し長い距離、馬場ももう少し水分を含んだ状態が好ましいのでしょう。
同馬を管理するサー・マイケル・スタウト師はこのレース初勝利、また騎乗したライアン・ムーアは2008年以来2度目の制覇となりました。

 

 

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