デュトワの叙勲コンサート

16日のプロムスはロト指揮するレ・シエクルスによる素晴らしいフランス音楽を堪能しましたが、翌日もフランス音楽、あるいはラテン系の音楽が続きます。
今年80歳になる巨匠シャルル・デュトワが、1960年代から良好な関係を築いてきたロイヤル・フィルとの共演。

8月17日 ≪Prom 43≫
ファリャ/恋は魔術師
ラロ/スペイン交響曲
     ~休憩~
サン=サーンス/交響曲第3番
 ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団 Royal Philharmonic Orchestra
 指揮/シャルル・デュトワ Charles Dutoit
 メゾ・ソプラノ/ステファニー・ドゥストラク Stéphanie d’ Oustrac
 ヴァイオリン/ジョシュア・ベル Joshua Bell
 オルガン/キャメロン・カーペンター Cameron Carpenter

このコンビらしく珍品の類は取り上げず、フランス音楽の王道。どれも馴染みのクラシックで、息の合った名演を聴けば宜しい。

真ん中に置かれたラロの最初のヴァイオリン協奏曲は、終楽章にチョットしたカットがあったものの、5楽章の完全版でした。
ベルの奏でる1713年製のストラディヴァリウスに聴き惚れた後、マスネーによるタイースの瞑想曲が管弦楽伴奏付きでアンコールされています。

そして後半の演奏が始まる前に、オケのチェアマン(ジョン・ゴフリー)から80歳のデュトワにゴールド・メダルが贈られました。50年にも及ぶ両者の関係を讃えると同時に、サン=サーンスの第3交響曲はロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティーが委嘱したもの、という記念でもあるようです。

 

 

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