真夏のレクイエム
20日の日曜日、久し振りにコンサートに出掛けました。会場は江東区、半蔵門線の住吉駅から近いティアラこうとう大ホールで、「真夏のレクイエム」と銘打たれた次のプログラム。
モーツァルト/交響曲第38番「プラハ」
~休憩~
モーツァルト/レクイエム
管弦楽/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮/飯守泰次郎
ソプラノ/盛田麻央
メゾソプラノ/金子美香
テノール/鈴木准
バリトン/友清崇
合唱/ティアラこうとう真夏のレクイエム合唱団(合唱指揮/四野見和敏)
(ヴォイストレーナー/荒井香織、練習ピアノ/松原裕子、廣瀬智香子)
ヴォイストレーナーや練習ピアニストの名前まで紹介したのは、恐らく合唱団はこの演奏会のために特別に募集され、多分1年近く練習を重ねてこの日を迎えたはず。
その成果が良く出ていたことが素人の私にも聴き取れたので、敬意を表したからです。遠目に見ても相当にお年を召された方たちが整然と集中して歌っていましたし、中には全曲を暗譜で本番に臨んでいた方もお見受けしました。
もちろん演奏会そのものは巨匠飯守氏の誠実な指揮と、関係者全員のモーツァルトに寄せる情熱とが成功に導いたのは間違いありませんが、この日の主役は合唱団のメンバーたち114名(ソプラノ40、アルト37、テノール19、バス18)であったと言えるでしょう。
これ以上のことは言いますまい。レクイエムが終わって何度もカーテンコールが続き、何と出演者全員によるアンコールまで歌われたのには驚きました。もちろんモーツァルト、名作アヴェ・ヴェルム・コルプス。
「真夏のレクイエム」というのはシリーズで開催されているようで、プログラムには来年のブラームスの出演者募集の案内が掲載されていました。我が国では、真夏こそがレクイエムの季節なのです。
また、開演前にはロビーでプレ・コンサートも行われ、この日はファゴット/皆神陽太、ヴァイオリン/桐原宗生、ヴィオラ/佐藤裕子、チェロ/大友肇の4名により、フランソワ・ドヴィエンヌのファゴット四重奏から。
皆神氏の解説では、ドヴィエンヌには5曲のファゴット四重奏曲があり、今回はその第3番から第1楽章が紹介されました。
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