ラトル、渾身の「グレの歌」

3日連続の声楽付き大作、第2夜はシェーンベルクの「グレの歌」。サー・サイモン・ラトルが、今年はベルリン・フィルではなくロンドン交響楽団を指揮してプロムスに登場しました。

8月19日 ≪Prom 46≫
シェーンベルク/グレの歌
 ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra
 指揮/サー・サイモン・ラトル Sir Simon Rattle
 合唱/CBSOコーラス CBSO Chorus、オルフェオ・カタラ Orfeó Català、ロンドン・シンフォニー・コーラス London Symphony Chorus
 トーヴェ/エヴァ=マリア・ウェストブロック Eva-Maria Westbroek
 ワルデマール/サイモン・オニール Simon O’Neill
 山鳩/カレン・カージル Karen Cargill
 クラウス/ピーター・ホーレ Peter Hoare
 農夫/クリストファー・パーヴェス Christopher Purves
 語り手/トーマス・クヴァストホフ Thomas Quasthoff

全曲通して休み無しの演奏、もちろん第1部と第2・3部の間にはチューニングの休みが入ります。
この大曲が演奏されるのはいつも事件でしょう。私の経験でもクーベリックの全曲盤が登場した時、若杉弘が読響定期で取り上げた時、20年ほど前にサントリーホールの現代音楽祭で演奏された時等々。

今回のプロムス、ラトル渾身の指揮もその一つで、個人的な記憶ファイルに確実に残る体験と言えそうです。ラトルの指揮はもちろん、サイモン・オニールが圧巻。改めて彼のジークムントをナマで聴けたことの幸せを思いました。
これ以上の感想は控えますが、第1部の最後で歌われる「山鳩の歌」、第3部の冒頭に登場するワーグナー・チューバの合奏、クヴァストホフの素晴らしい語りと共に進行する最後の「夏風の荒々しい狩」など、パソコンで聴いていることを忘れるほど集中してしまいました。

 

 

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