サン=クルーのトライアル

10日の日曜日には凱旋門賞に向けて重要なトライアルが目白押しとなるフランス競馬ですが、その前、9月8日の金曜日にもサン=クルー競馬場でGⅢ戦が2鞍行われました。どちらもクラシックに繋がるトライアルです。

馬場は good 、先ず行われたラ・ロシェット賞 Prix La Rochette (GⅢ、2歳、1400メートル)は来年のクラシックを目指す馬が4頭出走し、ボルドーとリヨンのローカル競馬で3連勝し、これが中央場所初登場となるルジェ厩舎のフェラリア Feralia がイーヴンの1番人気。
先手を取ったのは3番人気(3対1)のア・クワイエット・マン A Quiet Man でしたが、直ぐに2番人気(6対4)のグローリアス・ジャーニー Glorious Journey が交わして先頭に立っての逃げ。フェラリアは3番手に付けましたが、直線に入ってもグローリアス・ジャーニーの脚色衰えず、差を詰める本命馬に1馬身4分の1差を保ったまま見事に逃げ切りました。3馬身半差でア・クワイエット・マンが3着。

勝ったグローリアス・ジャーニーは英国のチャーリー・アップルビー厩舎、ジェームス・ドイル騎乗で、6月にニューマーケットでデビュー勝ちしてから暫く休んでいた馬で、これで2戦2勝。母フォールン・フォー・ユー Fallen For You はコロネーション・ステークス(GⅠ)を制した良血馬で、来年のクラシックに期待が掛かる1頭。大事に使われているようで、今後のローテーションに注目です。

昨日のもう一鞍は、仏セントレジャーのトライアルとなるリュテース賞 Prix de Lutece (GⅢ、3歳、3000メートル)。こちらも出走頭数は5頭立てと少なく、目下2連勝中のダルブザン Darbuzan が1対2の断然1番人気。
3頭出しアンドレ・ファーブル厩舎の3番人気(6対1)ガリパッド Galipad がスローに落として逃げましたが、2番手に付けたダルブザンが残り400メートルで外から逃げ馬を捉えると、3番手を進んだ5番人気(68対10)モンレアル Monreal の猛追を短首差交わして期待に応えました。再後方から2番人気(53対10)のカスタートン Casterton が追い込んでハナ差の3着。

ミケール・デルザングレ厩舎、クリストフ・スミオン騎乗のダルブザンは、アガ・カーンの所有馬で、デビューからずっと長距離路線を歩んできた芦毛馬。前々走サン=クルーの条件戦(2800メートル)、前走ドーヴィルのリステッド戦(3000メートル)と連勝し、これで3連勝で目出度くG戦勝馬となり、仏レジャーで古馬に挑むことになるでしょう。

 

 

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