2017ドンカスター・セントレジャー開催3日目

9月15日、ドンカスター競馬場セントレジャー開催3日目のG戦は3鞍。good to soft の馬場で行われました。直線コースは所により good と、前日よりは回復傾向です。

最初のセプター・ステークス Sceptre S (GⅢ、3歳上牝、7ハロン6ヤード)は13頭立て。混合戦ながら近年は3歳馬が圧倒的な優位で、今年は前走シティー・オブ・ヨーク・ステークス(GⅢ)に勝ったペナルティー3ポンドを背負いながらも3歳馬タラーイェブ Talaayeb が7対2の1番人気。
馬群は二手に分かれ、スタンド側を逃げた2番人気(6対1)の4歳馬エターナリー Eternally が逃げて良く粘りましたが、後方を進んだ5番人気(8対1)のミュージック・ボックス Music Box がスタンドから遠い側を追い込み、エターナリーを1馬身捉えて優勝。同じくスタンド側を先行した3番人気(11対2)のトミリス Tomyris が半馬身差の3着に入り、馬場の中央を先行したタラーイェブは4着に終わっています。

勝ったミュージック・ボックスはエイダン・オブライエン厩舎、ライアン・ムーア騎乗の3歳馬で、これがG戦初勝利。引退したデヴィッド・ウォッチマン厩舎からオブライエン師の元に転じた1頭で、2歳時は未出走ながら3歳デビューで既に16戦目。3走前にゴウランのリステッド戦に勝って3勝目を上げ、前々走デスモンド・ステークス(GⅢ)が2着、前走フェアリー・ブリッジ・ステークス(GⅢ)も3着してG戦に王手を掛けていた馬です。

続くフライング・チルダース・ステークス Flying Childers S (GⅡ、2歳、5ハロン3ヤード)は9頭立てですが、牡馬4頭対牝馬5頭の組み合わせ。牡馬代表モールコム・ステークス(GⅢ)勝馬ハヴァナ・グレイ Havana Grey 対牝馬代表クイーン・メアリー・ステークス(GⅡ)勝馬ハータック Heartache の一騎打ちと言う馬券的にはシンプルな予想。牡馬がイーヴンの1番人気、牝馬は6対4の2番人気で、3番手はオッズも大きく引き離されるという評価でした。
レースも全く人気通り。本命ハヴァナ・グレイがスタンド側を逃げる所、馬場の中央を先行した対抗ハータックが残り75ヤードで牡馬を捉えると、半馬身差を付けて逆転しました。馬場中央から追い込んだ3番人気(10対1)のメイ・ガール May Girl が4馬身半差の3着と順当です。

クライヴ・コックス厩舎、セプターに続いてG戦ダブルとなったライアン・ムーア騎乗のハータックは、前走フランス遠征のロベール・パパン賞(GⅡ)こそ3着に終わりましたが、これで4戦3勝としてG戦は2勝目。フランス当時より身体も大きく成長し、次はチーヴリー・パーク・ステークスでGⅠを目指します。馬場は良い方が合っているタイプ。

二日目の最後は、英国のG戦で最も歴史の長いドンカスター・カップ Doncaster Cup (GⅡ、3歳上、2マイル1ハロン197ヤード)。今年は去年の勝馬、一昨年の勝馬を加えた9頭が揃いましたが、2対1の1番人気に支持されたのは出走馬中只1頭の3歳馬デザート・スカイライン Desert Skyline 。本来なら翌日のセントレジャーに出てもそこそこ人気する実績ですが、せん馬であるため出走資格が無く、こちらへ回って来たもの。
飛び出したのは8番人気(22対1)のファン・マック Fun Mac でしたが、1ハロン地点からは7番人気(20対1)のハイ・ジンクス Hi Jinx と一昨年の覇者で6番人気(16対1)のパラセイター Pallasator が並んでレースを引っ張る展開。前半は後方で足を矯めていた本命デザート・スカイライン、クラシックに出られない不満をぶつけるように残り1ハロンで先頭に躍り出ると、一歩前で競馬していた2番人気(4対1)のトーマス・ホブソン Thomas Hobson に1馬身半差を付けてG戦初タイトル獲得です。先行していた去年の勝馬で3番人気(5対1)のシェイクザイードロード Sheikhzayedroad が頭差の3着に入り、人気通りの結果でした。

デヴィッド・エルスワース厩舎、シルヴェストル・ド・スーザ騎乗のデザート・スカイラインは、ロイヤル・アスコットのクイーンズ・ヴァース(GⅡ)で6着。続くバーレーン・トロフィー(GⅢ)では明日のセントレジャーに出走するラヒーン・ハウス Raheen House の2着、更にグッドウッド・カップ(GⅠ)でもセントレジャー参戦のストラディヴァリウス Stradivarius の3着していました。前走ドーヴィルのケルゴレー賞(GⅡ)も2着。
管理するエルスワース師は、そもそもダービーなどのクラシック・レースにせん馬の参加が認められていないことに不満の様子。クラシック勝馬を破る3歳馬こそ、真のチャンピオンという自論を掲げているようです。
デザート・スカイラインはミスター・プロスペクター Mr. Prospector 系の快速サイアー・ラインですが、母方は仏オークス馬パンパリーナ Pampalina を5代母に持つスタミナ系で、明日のセントレジャーで恐らく1番人気になると思われるカプリ Capri が近親と言うステイヤー血統なのです。10月アスコットのロング・ディスタンス・カップのオッズも、レース前の20対1から10対1へと上昇しました。来年はアスコット・ゴールド・カップ、メルボルン・カップを視野に入れ、長距離の頂点を目指すことになるでしょう。

 

 

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