本当のオークス馬?

昨日はアイルランドでもG戦が一鞍行われています。コーク競馬場のミュンスター・オークス・ステークス Munster Oaks S (GⅢ、3歳上牝、1マイル4ハロン)。以前ノーブレス・ステークスと呼ばれていたレースで、オークスとは言いながら古馬も出走できる「オークス」です。

good to yielding の馬場に僅か4頭立て。3頭の4歳馬に唯1頭の3歳馬が挑戦するというメンバーで、イーヴンの1番人気に支持されたのは4歳のカーラ・ビアンカ Carla Bianca 。今期初戦、前走のリステッド戦こそ4着でしたが、去年はダンス・デザイン・ステークス(GⅢ)を含めて4連勝でシーズンを締め括った強豪です。
3番人気(3対1)のロヘリン Roheryn が逃げ、カーラ・ビアンカは2番手追走。そのまま抜け出して楽勝と思われましたが、前半最後方で待機していた2番人気(5対2)の3歳馬ワーズ Words の末脚が勝り、本命馬を4分の3馬身捉えて優勝。7馬身半の大差が付いた3着にロヘリンが粘り、荒れる小頭数を絵に描いたような内容でした。

ワーズはエイダン・オブライエン厩舎の1勝馬で、シーマス・ヘファーナン騎乗。ほぼ1年前の6月27日にカラー競馬場の新馬戦(7ハロン)をデビュー勝ちしただけの戦績しか無かった馬。ここまで再戦が遅れたのには仕上がり遅れと言う理由があったのでしょうが、詳しいことは報じられていません。
しかし去年の新馬戦、改めて成績表に目を通すと、この時の2着馬(勝馬とは1馬身差)レイダーラ Raydara は次の新馬戦に勝ち、8月にはデビュタント・ステークス(GⅡ)も勝った馬。更に4着(勝馬とは2馬身半差)だったクオリファイ Qualify は今年のオークス馬。つまり単なる新馬戦ではなく、極めてレヴェルの高いデビュー戦だったということです。
今回は初めてフードを装着して2戦2勝、愛オークスに参戦する予定があるのか否かは判りませんが、英オークス馬を破った無敗馬、その英オークスで仏オークス馬は9着だったのですから、本当に強いのはワーズなのかもしれません。

 

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