ベルモントの秋開催がスタート

アメリカ競馬第3週は、ニューヨークのベルモント競馬場で秋開催がスタートしました。開催そのものは先週からオープンしていましたが、G戦は9月16日の土曜日が第一弾。他の2場と共にレポートしていきましょう。

そのベルモント・パーク競馬場、秋シーズン最初のG戦はサンズ・ポイント・ステークス Sands Point S (芝GⅡ、3歳牝、9ハロン)。firm の芝コースに2頭が取り消しての8頭立てで行われ、フランスから転戦してこれがアメリカでの3戦目となるウニ Uni が6対5の1番人気。
3番人気(9対2)のラ・コロネル La Coronel が逃げて直線も良く粘りましたが、前半は5番手の内で我慢していたウニが直線で外に出すと、末脚を爆発させてラ・コロネルを首差捉えて期待に応えました。4番手を進んだ7番人気(14対1)のフォールト Fault が1馬身4分の1差で3着。
チャド・ブラウン厩舎、イラッド・オルティス騎乗のウニは、今年半ばまでフランスで2勝。7月にベルモントのベルモント・オークス(芝GⅠ)に遠征して3着となり、前走サラトガのレイク・プラシッド・ステークス(芝GⅡ)で2着し、アメリカ3戦目での初勝利です。ヨーロッパ時代も含めてG戦も初勝利。

次はチャーチル・ダウンズ競馬場の3鞍に行きましょう。最初のローカスト・グローヴ・ステークス Locust Grove S (GⅢ、3歳上牝、8.5ハロン)は fast の馬場に7頭立て。アルゼンチン・オークス(GⅠ)馬でアメリカの3戦は全て2着と言うブルー・プライズ Blue Prize が3対2の1番人気。
1番枠から出た5番人気(8対1)のブルックリンズウェイ Brooklynsway が逃げ、ブルー・プライズは2番手追走。直線で前を捕まえた本命馬が抜けたと思いましたが、前半4番手に控えていた6番人気(10対1)のロマンティック・ヴィジョン Romantic Vision が内ラチ沿いギリギリを通って追い上げ、ブルー・プライズを1馬身4分の1差で差し切ってのサプライズです。6番手から伸びた2番人気(2対1)のタイガー・モス Tiger Moth が4分の3馬身差で3着。
ジョージ・アーノルド厩舎、ブライアン・ジョセフ・ヘルナンデス騎乗のロマンティック・ヴィジョンは、これが5勝目にしてステークスも初勝利。3走前にラ・トロワイエンヌ・ステークス(GⅠ)で2着した実績があり、そのあとフルール・ド・リ・ハンデ(GⅡ)が8着、前走サラトガの一般ステークス(サマー・コロニー・ステークス)でも6着と人気を落としていました。

このあとはチャーチル・ダウンズ伝統の2歳戦が2鞍。牡馬を対象としたイロコイ・ステークス Iroquois S (GⅢ、2歳、8.5ハロン)はBCジュヴェナイルへの優先出走権が掛かったレースで10頭立て。前走サラトガ・スペシャル(GⅡ)で2着したハリウッド・スター Hollywood Star が6対5の1番人気。
逃げたのは7番人気(21対1)のスマート・リマーク Smart Remark で、これを2番手でマークしていた3番人気(4対1)のザ・タビュレイター The Tabulator が早目に捉えて先頭。最後は外に寄れながらも、5番手から追い込む本命ハリウッド・スターに4分の3馬身差を付けての逆転劇です。8番手から伸びた2番人気(3対1)のテン・シティー Ten City が2馬身半差の3着。
ラリー・リヴェリ厩舎、ホセ・ヴァルディヴィア騎乗のザ・タビュレイターは、7月2日にアーリントンでデビュー勝ちし、続くプレーリー・メドウズの一般ステークス(プレーリー・ゴールド・ジュヴェナイル・ステークス)にも連勝して、これで無傷の3連勝。当然ながら2か月後のBCを狙ってくるでしょう。

チャーチル・ダウンズの最後は、2歳牝馬によるポカホンタス・ステークス Pocahontas S (GⅡ、2歳牝、8.5ハロン)。これも勝馬にはBCジュヴェナイル・フィリーズへの優先出走権が付与されるとあり、12頭の多頭数。6月にここチャーチルでデビュー勝ちし、前走サラトガのスカイラーヴィル・ステークス(GⅢ)では4着だったスノーファイア Snowfire が3対1の1番人気。
レースは11番人気(39対1)の伏兵プリモ・イクストリモ Primo Extrimo の逃げで始まり、7番手で待機していた9番人気(23対1)のこれまた人気薄パトロナ・マルガリータ Patrona Margarita が直線で外から一気に突き抜けると、最後は内ラチに向かって寄れながらも、9番手から猛追する3番人気(5対1)ケリーズ・ヒューモア Kelly’s Humor に3馬身4分の3の大差を付ける大荒れのレースとなりました。6番手を進んだジョイント3番人気(5対1)のサニー・スカイズ Sunny Skies が首差の3着に入り、スノーファイアは9着惨敗。
ブレット・カルホウン厩舎、この日G戦ダブルとなるブライアン・ジョセフ・ヘルナンデス騎乗のパトロナ・マルガリータは、6月9日にここチャーチルでデビュー勝ちしたものの、同じチャーチルの一般ステークス8着、前走ローンスター・パークの一般ステークス(テキサス・サラブレッド・フューチュリティー)でも3着と敗れており、全く人気の盲点だった1頭。出走権を得たBCではどんなレースをするのでしょうか。

最後はローレル・パーク競馬場からフランク・J・デ・フランシス・メモリアル・ダッシュ Frank J. De Francis Memorial Dash (GⅢ、3歳上、6ハロン)。去年は11月中旬に施行されたレースですが、今年は2か月も前倒ししての開催です。馬場は fst ながら3頭も取り消しがあって僅か4頭立て。前々走は5連勝でメリーランド・スプリント・ステークス(GⅢ)を制したフィットモア Whitmore が1対2の断然1番人気。前走トゥルー・ノース・ステークス(GⅡ)は3着でした。
4頭立てと言うことでスタートから駆け引きの展開。3番人気(3対1)のブルー・ムーン・エース Blue Moon Ace が逃げ、フィットモアは最後方。3番手に付けた最低人気(10対1)のチャブリシアス Chublicious が外から逃げ馬を捉えると、最後の叩き合いを首差制する波乱。大本命フィットモアは内ラチ沿いに追い込んだものの、1馬身半差届かず3着に終わっています。荒れる小頭数の典型。
クラウディオ・ゴンザレス厩舎、レース直前でホレイショ・カラマノスに乗り替わったチャブリシアスは、これがG戦初勝利となる6歳せん馬。前々走モンマスの一般ステークス(ジョン・ライリー・ハンデ)に勝ち、前走同じモンマスの一般ステークス(チャールズ・ヘス3世ハンデ)でも2着していましたが、実績的には格下と見做されていた1頭です。

ということで、この日のG戦5鞍は全てこれがG戦初勝利と言う馬ばかり。もちろん本命で勝った馬もいましたが、全体としては荒れた土曜日と言えそうです。

 

 

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