11月26日のアメリカ競馬(3)ゴールデン・ゲートとデル・マー

土曜競馬の最後は、カリフォルニアの2場から合計3鞍のG戦です。大分疲れましたが、何とか無事に帰り着いての記事書き。

先にゴールデン・ゲート・フィールズ競馬場のバークレー・ハンデキャップ Berkeley H (GⅢ、3歳上、8.5ハロン)を取り上げましょう。この競馬場はタペタのオールウェザー・コース。僅か5頭立てとなり、前走エメラルド・ダウンズの一般ステークスに勝って好調維持のストライカー・ピーエィチディー Stryker Phd が6対5の1番人気。
3番人気(4対1)のサザン・フリーダム Southern Freedom が先手を取りましたが、レース半ばから2番手に付けていた2番人気(2対1)のブロンズ・スター Bronze Star が替わって先頭。直線に入ると4番手を進んでいた4番人気(7対1)のジー・ジー・ライダー G. G. Ryder が抜け出してリードを広げましたが、最後方に待機していた本命ストライカー・ピーエィチディーが鋭く伸び、ゴール手前でジー・ジー・ライダーを頭差捉えて人気に応えました。終始3番手に付けていた最低人気(8対1)のタマランド Tamarando が3着。
ラリー・ロス厩舎、レスリー・モーウィング騎乗のストライカー・ピーエィチディーは、2013年のこのレースでは5着だった7歳せん馬。今年は8月にエメラルド・ダウンズでロングエーカー・マイル(GⅢ)を去年に続き2連覇しており、G戦は3勝目となりました。

愈々最後に辿り着きました。デル・マー競馬場からは2鞍のG戦。先ずジミー・デュランテ・ステークス Jimmy Durante S (芝GⅢ、2歳牝、8ハロン)は firm の芝コースに13頭の多頭数。前走BCジュヴェナイル・フィリーズで9着、その前にはシャンデリア・ステークス(GⅠ)で2着だったウイズ・オナーズ With Honors が芝コースに活路を見出すべく2対1の1番人気。
1番枠発走の2番人気(5対2)デフィアント・オナー Defiant Honor がハナに立って落ち着きましたが、レースを通して出入りの激しい流れ。最後は8番手辺りから伸びた3番人気(7対1)のジャーニー・ホーム Journey Home が抜け出し、逃げ粘るデフィアント・オナーに1馬身4分の1差を付けて混戦を断ちました。3番手に付けた人気のウイズ・オナーズが首差3着と、多頭数の割には順当。レース中のゴチャつきが審議になりましたが、入線通りで確定しています。
グレアム・モーション厩舎、ドライデン・ヴァン・ダイク騎乗のジャーニー・ホームは、11月4日にローレルで新馬勝ちしたばかり。これが2戦目でいきなりのG戦勝利です。

この日の最後はシービスケット・ハンデキャップ Seabiscuit H (芝GⅡ、3歳上、8.5ハロン)。8頭が出走し、前走BCターフ・スプリントで微差2着惜敗だったオム Om が3対2の1番人気。
そのオムが距離伸びたここでも逃げましたが、4番人気(5対1)のワッタ・ヴュー What a View に絡まれて苦しい展開。前半は後方2番手に待機した2番人気(3対1)のリング・ウィークエンド Ring Weekend が直線で追い込むと、これも後方2番手から追い込んだ3番人気(4対1)のヴァイジャック Vyjack に頭差で鮮やかな追い込み勝ち。オムも渋太く粘って半馬身差の3着に頑張っています。
勝ったリング・ウィークエンドは、ジミー・デュランテを制したジャーニー・ホームと同じグレアム・モーション厩舎、ドライデン・ヴァン・ダイク騎乗。前走BCマイルで7着した5歳せん馬で、今期は9月にサラトガでバーナード・バルーク・ハンデ(芝GⅡ)に勝ち、去年は3月のサンタ・アニタでフランク・E・キルロー・マイル(芝GⅠ)を制している実力馬です。G戦は6勝目。

 

 

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