バルタス/ナカタニ、サンタ・アナを連覇

3月第3週のアメリカ競馬、3月18日の日曜日にもG戦があって、サンタ・アニタ競馬場でサンタ・アナ・ステークス Santa Ana S (芝GⅡ、4歳上牝、9ハロン)が行われています。
当初は9頭が登録していましたが、ダブル登録していたフォールト Fault が前日のサンタ・マルガリータ・ステークス(GⅠ)に回り、しかも勝ちましたから8頭立て。馬場は good 、去年7月のデル・マーでサン・クレメンテ・ハンデ(芝GⅡ)に勝って以来4連敗中ながら、ここはGⅠ戦で好走してきた実績からマダム・ダンスアロット Madam Dancealot が6対5の1番人気。
各馬一斉のスタート・・・、と言うわけにはいかず、スタート直後に4番人気(7対1)のラシーン Laseen が競走を拒否し、いきなり7頭立ての競馬になってしまいます。大外枠発走の2番人気(2対1)サッシー・リトル・ライラ Sassy Little Lila が逃げ、これを5番人気(11対1)のミッドナイト・クロッシング Midnight Crossing がピタリとマーク。人気のマダム・ダンスアロットは差し脚を武器とする馬、先行2頭からはかなり離された最後方を進む展開。徐々に差を詰めたとは言え第4コーナーでも未だ最後方だった本命馬、直線では内目を衝いて馬群を割り、他馬を捌くと外に持ち出し、ゴール寸前でミッドナイト・クロッシングを半馬身差交わして鮮やかな追い込み勝ちを決めました。同じく半馬身差で粘ったサッシー・リトル・ライラが3着。
勝馬を管理するリチャード・バルタス師、騎乗したコーリー・ナカタニは、共に去年のグッドイヤーフォーロージズ Goodyearforroses に続くサンタ・アナ2連覇で、バルタス厩舎としてはワン・ツー・フィニッシュでもあります。マダム・ダンスアロットは英国で勝ったGⅢ戦も含め、これでG戦は3勝目。サン・クレメンテのあとはデル・マー・オークス(芝GⅠ)3着、キーンランドのクィーン・エリザベス2世チャレンジ・カップ(芝GⅠ)も3着。アメリカン・オークス(芝GⅠ)は2着とGⅠ戦で入着を果たしてシーズンを終え、今期はブエナ・ビスタ・ステークス(芝GⅡ)5着を一叩きされて、キッチリここに照準を合わせてきました。次なる目標は、GⅠ戦初制覇でしょう。

 

 

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