今年はボルドー

フランス競馬は毎年この時期になると、ローカル競馬の凱旋門賞とでも呼びたくなるようなプロヴァンス大賞典 Grand Prix des Provinces が行われます。正式にはアンドレ・バボアン賞 Prix Andre Baboin (GⅢ、3歳上、1900メートル)と言い、3つ乃至4つの競馬場が持ち回りで開催していくGⅢ戦。去年はリヨン競馬場で行われましたが、今年はボルドー競馬場、ここでは2013年以来4年振りの開催となります。
基本的には2000メートルですが、競馬場の形態により若干が距離が変わり、ボルドーでは創設当初は2200メートルでしたが、現在では1900メートルと言うことになっているようです。

10月10日の馬場は good to soft 、もちろん凱旋門賞出走クラスの馬は出走せず、今年は5頭が参戦。3歳上と言っても3歳馬の出走は無く、4歳から6歳までの馬たちで占められていました。ここ2戦アイルランドとイギリスのGⅢ戦で掲示板に載っている英国馬モランド Morando が9対10の1番人気。

3番人気(9対2)のミラクル・デ・ゼーグル Miracle Des Aigles が後続に一時は4馬身差を付けて逃げましたが、2番手に付けたモランドが抜け出す所、最後方に控えていた4番人気(61対10)のザフィロ Zafiro が追い込み、本命馬に1馬身差を付けて優勝。逃げたミラクル・デ・ゼーグルが3馬身差の3着に粘りました。
勝ったザフィロはジャン=クロード・ルジェ厩舎、ジャン=ベルナール・エイケム騎乗の5歳せん馬で、G戦はこれが初勝利。自身3,4歳時にはローカル競馬のリステッド戦で2・3着した程度でしたが、2走前にドーヴィルのゴントー=ビロン賞で同厩のアルマンゾル Almanzor のペースメーカーを務め、大本命の凡走で3着に逃げ残った馬、と言えば覚えている方もあろうかと思います。ルジェ師がこのレースに勝ったのは1991年と1999年に続く3度目で、1991年は同じボルドーでも2200メートルで行われていた時代の事でした。因みに1999年はマルセイユです。エイケム騎手は初勝利。

 

 

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