日曜日はテキサスで

1月28日、2018年1月最後のG戦は、テキサス州サム・ヒューストン競馬場の2鞍でした。この競馬場で行われるG戦は、冬場のこの時期の2レースのみ。

先に行われたジョン・B・コナリー・ターフ・カップ John B. Connally Turf Cup (芝GⅢ、4歳上、12ハロン)は、good の馬場に12頭と頭数が揃い、去年の勝馬で、その後GⅠ戦(ユナイテッド・ネーションズ・ステークス)も制したビッガー・ピクチャー Bigger Picture が4対5の1番人気。
逃げたのは7番人気(18対1)のローマン・アプルーヴァル Roman Approval 、ビッガー・ピクチャーは4番手の内で抜け出すタイミングを窺います。向正面で徐々に外に出した本命馬、インコースでズルズル後退する先行馬を巧みに避け、直線で早目に先頭に立った5番人気(14対1)のサム・イン・ターム Some in Tieme を外から捉えると、1馬身差を付けて見事人気に応えました。後方から追い込んだ2番人気(3対1)のシカゴ・スタイル Chicago Style が頭差の3着。
マイケル・メーカー厩舎、ホセ・オルティス騎乗のビッガー・ピクチャーは、今年7歳になるせん馬で、去年に続いてジョン・B・コナリー・ターフ・カップ2連覇。管理するメーカー師に至っては同レース5連覇で、8年間で7勝の偉業達成と言うことになります。去年もイーヴンの1番人気でしたが、今年はそれを更に上回るオッズでの快勝。コースレコードで制したユナイテッド・ネイションズを含めてG戦は4勝目で、去年はこのレースから始動し、GⅠ戦を射止めました。前走BCターフは12着、今期もここからの始動で、今年もユナイテッド・ネイションズで2連覇を目指すのではないでしょうか。

ヒューストンのもう一鞍は、ダートの1マイル古馬牝馬戦のヒューストン・レディーズ・クラシック Houston Ladies Classic (GⅢ、4歳上牝、8.5ハロン)。good の馬場に8頭立てとなり、去年は5月にブラック・アイド・スーザン(GⅡ)、11月にもカムリー(GⅢ)を制している明け4歳馬のアクトレス Actress が4対5で1番人気。
7番人気(31対1)のアドア Adore が逃げましたが、勝負は後方に待機した2頭。本命アクトレスが後方2番手から大外を通って追い上げましたが、更に外からポツンと只1頭で最後方を進んでいた5番人気(17対1)のタイガー・モス Tiger Moth が急襲しての一騎打ち。写真判定の結果、タイガー・モスが本命馬を首差抑えての逆転劇でした。4番手に付けていた2番人気(5対2)のマルティーニ・グラス Martini Glass が最内を衝いて追い込み、1馬身差の3着。
ブラッド・コックス厩舎、フロラン・ジェルー騎乗のタイガー・モスは、去年8月にエリスパークでグルーピー・ドール・ステークス(GⅢ)に勝っており、G戦は2勝目となる6歳馬。前走チャーチル・ダウンズのフォールズ・シティー・ハンデ(GⅡ)は2着でした。

 

 

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