パッパーノ、米ユース・オケを振る

プロムスが開幕して4回目の日曜日、この日は午前11時からと午後7時から、一日2回のオーケストラ・コンサートが行われました。どちらも記録しておきたい内容でしたのが、夫々簡単に触れておきたいと思います。先ず午前11時から始まったプロム32は、アメリカから招かれたナショナル・ユース・オケの公演、名匠パッパーノが指導します。

8月11日 ≪Prom 32≫
Benjamin Beckman/オクシデンタリス Occidentalis (ヨーロッパ初演)
ベルリオーズ/夏の夜
     ~休憩~
R.シュトラウス/アルプス交響曲
 The national Youth Orchestra of the United States of America
 指揮/アントニオ・パッパーノ Antonio Pappano
 メゾ・ソプラノ/ジョイス・デイドナート Joyce DiDonato

これは7月27日に行われた英国ナショナル・ユース・オケの演奏会と一対をなすもの。メインにはロイヤル・アルバート・ホールには最適なシュトラウスのスペクタクル作品が置かれていました。
冒頭で紹介されたベックマンの新曲は、つい先日にタングルウッド音楽祭で初演されたばかり。極めて短く、エネルギッシュな作品でした。作曲家に付いては本人のホームページをご覧ください。今回の新作はアンサンブル曲の中に分類されていました。スコアや出版に付いては不明。

https://www.benjaminbeckmanmusic.com/

これに続いては名歌手ディドナートが、目にも鮮やかな赤いドレスで登場。今年没後150年を迎えるベルリオーズの最も良く取り上げられる歌曲集を歌います。
ベルリオーズ作品は、確か今年のプロムス初登場ですが、このあとオラトリオ「キリストの幼時」、歌劇「ベンベヌート・チェルリーニ」が予定されています。幻想交響曲もファウストの劫罰も取り上げられないのは、如何にもプロムスか。

後半のスペクタクル、舞台裏の金管アンサンブルは英国ナショナル・ユース・オケの友情出演だそうです。終演後、称賛の嵐鳴り止まず、エルガーのエニグマ変奏曲からニムロッドがアンコールされて午前の部が終了しました。

ところで小生はこのあと川崎に出掛け、そのあとも色々用事が詰まっています。夜の部で行われたビチュコフ/BBC響の演奏会は明日のレポートとなりますので、宜しく。

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