ヴォルコフとBBCスコティッシュ
日曜日のプロムス、午後7時半からの部はBBCスコティッシュ最後のプロムス公演で、前首席指揮者で現在は首席客演指揮者を務めるイラン・ヴォルコフがスラヴ系音楽のプログラムを披露しました。
9月1日 ≪Prom 58≫
リンダ・カトリン・スミス Linda Catlin Smith/雲 Nuages (世界初演)
ヤナーチェク/ヴァイオリン弾きの子供 The Fiddler’s Child
シマノフスキ/ハフィーズの愛の歌作品26 Love Song of Hafiz
~休憩~
チャイコフスキー/交響曲第2番
BBC Scottish Symphony Orchestra
指揮/イラン・ヴォルコフ Ilan Volkov
ソプラノ/ジョージア・ジャーマン Georgia Jarman
プログラム冒頭に置かれたのは、カナダの女性作曲家スミスの新作。彼女の作品がプロムスで紹介されるのも初めてだそうで、タイトルの通りゆっくりした音楽で20分ほど掛かる長大な音楽でした。これも作品についての言及はありませんが、プロフィールをご覧ください。
次のヤナーチェクは1924年にウッドが英国初演した作品で、演奏の機会そのものが少ない一品。
前半3曲目もレアなプログラムで、シマノフスキの管弦楽伴奏付歌曲集。モハメッド・ハフィーズは、14世紀ペルシャの詩人で、8曲で構成。ポーランド語ではなくドイツ語で歌われました。
ソロはアメリカのソプラノで、これがプロムス・デビュー。こんな方です。
https://www.harrisonparrott.com/artists/georgia-jarman
後半はウクライナ民謡が引用されるチャイコフスキーの第2交響曲。この回のアンコールはありませんでした。
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