プロムスのB→C

2019年のプロムスも愈々大詰めが近づいてきました。最終週の水曜日に行われたのは、バッハ・プログラム。管弦楽組曲4曲の全曲演奏ですが、そこにはプロムス流の仕掛けが施されています。

9月11日 ≪Prom 71≫
バッハ/管弦楽組曲第4番
ニコ・ミューリー Nico Muhly/タンバリン
バッハ/管弦楽組曲第1番
スティーヴィー・ウィシャート Stevie Wishart/最後の踊り?
     ~休憩~
エアリー・ロバートソン Ailie Robertson/シャコンヌ
バッハ/管弦楽組曲第2番
スチュアート・マクレー Stuart MacRae/クーラント
バッハ/管弦楽組曲第3番
 ダニーデン・コンソート Dunedin Consort
 指揮/ジョン・バット John Butt

ということで、当初はバッハ作品のみの告知でしたが、最終的には4つの組曲に新たに現役の作曲家たちが短い新曲を添え、一夜のプログラムとしたのでした。演奏するのは古楽アンサンブルとして知られるダニーデン・コンソート。立奏することでも知られています。指揮者バットを含むホームページをご覧ください。

https://www.dunedin-consort.org.uk/artist/john-butt/

イギリスには昔からこのスタイルの団体があり、例えばボイド・ニール弦楽オーケストラ、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズなど。ダニーデン・コンソートもそうした団体の一つでしょうか。

今回のプロムスでは、4曲夫々に当該組曲に因んだ新曲を組み合わせるという企画。前半ではバッハの後奏として、後半では前奏として何れも世界初演されました。曲間に休止を置かず、続けて演奏されるスタイルです。どれも演奏時間数分程度の短いもの。

この日のために作曲された4曲の作曲者を纏めて紹介しておきましょう。4人のホームページを記しておきます。

ミューリーは、アメリカのミニマリスト作曲家。

http://nicomuhly.com/

ウィシャートは、ジョン・ケージに学んだこともある英国の女性作曲家。

http://www.loganartsmanagement.com/stevie-wishart.html

ロバートソンはスコットランドの女性作曲家で、ハープ奏者でもあります。

https://www.ailierobertson.com/

マクレーは、スコットランドのインヴァネス生まれ。
https://stuartmacrae.com/

一味違ったバッハ・ナイトを楽しみましょう。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください