締めのベートーヴェン・ナイト

12日のプロムス72はニコラス・コロン指揮オーロラ管弦楽団のベルリオーズ幻想交響曲でしたが、これ1曲を物語仕立てに演奏したもののようで、当欄ではパスしました。
ということで一日置き、13日の金曜日に飛びましょう。ずっと一日遅れのレポートでしたが、今年のプロムスもラスト・ナイトを含めてあと2回。日本時間の早朝に行われたコンサートを聴き、直ぐに感想をアップしています。

最後から2番目のプロム74は、ハノーヴァーから来訪したNDR放送フィルのプロムス・デビューでした。

9月13日 ≪Prom 74≫
ヘンデル=マンゼ/王宮の花火の音楽
ベートーヴェン/ああ、裏切り者よ
バッハ=エルガー/幻想曲とフーガハ短調
     ~休憩~
ベートーヴェン/歌劇「フィデリオ」序曲
ベートーヴェン/歌劇「フィデリオ」~アリア「悪者よ、どこへ急ぐ」
ベートーヴェン/交響曲第5番
 NDR放送フィルハーモニック管弦楽団
 指揮/アンドリュー・マンゼ Andrew Manze
 ソプラノ/エリザベス・ワッツ Elizabeth Watts

最終週のプロムスは月曜日にワーグナー・ナイト、水曜日のバッハ・ナイトに続き、昨日はベートーヴェン・ナイト。そもそも一人の作曲家にテーマを絞ったプログラムは、ヘンリー・ウッドが得意としたものでした。ウッド生誕150年に相応しいコンサートです。

NDR放送フィルの首席指揮者マンゼは、英国生まれでバロック・ヴァイオリン奏者でもあります。プロフィールはこちらから。

https://www.intermusica.co.uk/artist/Andrew-Manze

一方、ソプラノのワッツも英国の誇り。イギリスのコンビがドイツのオーケストラと共演してのベートーヴェンという趣向。ワッツはこちらを参照してください。

http://elizabethwattssoprano.com/

作品に付いては特記することもありませんが、冒頭のヘンデルは有名なハーティー版に、更にマンゼが加筆したもの。
最後の第5。ここ数年プロムスではグラジニテ=ティラ、クルレンツィスと古楽器系の第5が続いていましたが、今年もまた鋭角的で且つ軽いベートーヴェンが鳴り響きました。

アンコールは、ヘンデルの「水上の音楽」第2組曲からラントマン Lentment とブーレーを、ハミルトン・ハーティー編曲版で。

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