ああ、太陽よ昇れ@ウィーン国立歌劇場

ヤナーチェクのオペラを見終わって直ぐ、今度はリアルタイムでライブストリーミングされたウィーン国立歌劇場のアンサンブル・メンバーたちによる再開記念リサイタルを5時間ほど遅れで楽しみました。
アンサンブル・メンバーたちが恐らく自主的にプログラミングしているのでしょう、第1回のモーツァルト編、第2回のイタリア・ベルカント編に続いてはフランス・オペラ特集です。

オッタヴァ・テレビではこのコンサート、「この清らかな住まい」と命名されていますが、私は直接ウィーン国立歌劇場のサイトから鑑賞したので、現地タイトルの「ああ、太陽よ昇れ」をブログ・タイトルにしました。もちろん2曲目としてシャホウ・ジンシュが素晴らしいリリック・テナーの美声を響かせたグノーのオペラからの題名ですね。

グノー/「ファウスト」僕の告白を彼女に告げてくれ(レーチェル・フレンケル)
グノー/「ロメオとジュリエット」ああ、太陽よ昇れ(シャホウ・ジンシュ)
グノー/「ロメオとジュリエット」可愛い鳩よ(スヴェトリーナ・ストヤノヴァ)
オッフェンバック/「ホフマン物語」生垣に小鳥たちが(ダニエラ・ファリー)
オッフェンバック/「ホフマン物語」見たまえ、わななく弓の下で(ステファニー・ハウツィール)
オッフェンバック/「ホフマン物語」バルカロール(ヴァレリーヤ・サヴィンスカヤ、マーガレット・プランマー)
ヴェルディ/「ドン・カルロス」/それは私だ、カルロス(サミュエル・ハッセルホーン)
ビゼー/「真珠とり」聖なる神殿の一番奥に(シャホウ・ジンシュ、オルハン・イルディス)
ビゼー/「カルメン」セギディーリャ(マルガリータ・グリツコヴァ)
ビゼー/「カルメン」闘牛士の歌(クレメンス・ウンターライナー)
ビゼー/「カルメン」何を恐れることがありましょう(ヴァレンチナ・ナフォルニツァ)
ビゼー/「カルメン」うまい話がある(ブリオニー・ドワイヤー、マーガレット・プランマー、ゾルヤーナ・クシュプラー、レオナルド・ナヴァロ、イゴール・オニシュチェンコ)
 ピアノ/セシル・レスティエ Cecile Restier

この日のピアノ伴奏は、フランス人女性でしょう、セシル・レスティエさんと表記しました。オッフェンバックの所謂オランピアのアリアでは、ダニエラ・ファリーとのコミカルなやり取りでも客席を大いに沸かせました。

グノー、オッフェンバックと続き、3人目の作曲家はヴェルディ。選ばれた「ドン・カルロス」はもちろん「ドン・カルロ」のフランス語版で、ハッセルホーンはロドリーゴならぬロドリーグとしてのアリアです。
最後はビゼーのオペラから2曲。特に最後は「カルメン」名曲集となり、カルメン、エスカーミリョ、ミカエラのアリアが立て続けに3曲。オオトリは盗賊団の五重唱で締め括られたのは、如何にもウィーンのアンサンブル・メンバーたちの面目躍如といったところでしょう。

前回は伴奏ピアニスト氏に花束が贈呈されて誕生日プレゼントかと勘違いしましたが、この日はダニエラ・ファリーがレスティエ女史に「Merci」(ありがとう)と大書されたチョコレートでしょうかね、プレゼント。メンバーたちからの感謝の意を込めて、というセレモニーもありました。
3階ボックス席のドミニク・マイヤー総裁も、スタンディング・オヴェーションでメンバーたちの素晴らしい歌声に拍手を浴びせていました。

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