青春は遠く過ぎ去り@ウィーン国立歌劇場

ウィーン国立歌劇場アンサンブル・メンバーによるオンライン・ライヴ、第5弾はスラヴ・オペラからの名場面を集めたコンサートでした。
この日はムソルグスキーの「ホヴァンシチナ」もアーカイヴ配信されており、頭の中はロシア語が渦巻いています。

ウィーンはスラヴ諸国とも近いとあって、チェコやロシア出身のメンバーも多数。私などは全くチンプンカンプンですが、彼らにとってスラヴ系言語は日常語同然なのでしょう。日本人が演歌を歌っているような感覚でドヴォルザークもチャイコフスキーも歌っているように聴こえてきます。
プログラムは以下、もちろん休憩無しで次々と進みました。

ドヴォルザーク/「ルサルカ」第1幕第1場(パク・ヨンミン、ディアナ・ヌルムカメトヴァ、シルヴィア・ヴェレシュ、マーガレット・プランマー)
ドヴォルザーク/「ルサルカ」月に寄せる歌(オルガ・べズメルトナ)
リムスキー=コルサコフ/「雪娘」レルのアリア(ゾルヤーナ・クシュプラー)
ムソルグスキー/「ソロチンスクの市場」ドゥムカ(ヴァレリーア・サヴィンスカヤ)
ラフマニノフ/「アレコ」アレコのカヴァティーナ(ペーター・ケルナー)
チャイコフスキー/「スペードの女王」リーザとポリーナの二重唱(ヴァレリーア・サヴィンスカヤ、マルガリータ・グリツコヴァ)
チャイコフスキー/「スペードの女王」ポリーナのアリア(マルガリータ・グリツコヴァ)
チャイコフスキー/「イオランタ」イオランタのアリア(ヴァレンチナ・ナフォルニツァ)
チャイコフスキー/「エフゲニ・オネーギン」第1幕から四重唱(オルガ・べズメルトナ、マルガリータ・グリツコヴァ、モニカ・ボヒネック、ゾルヤーナ・クシュプラー)
チャイコフスキー/「エフゲニ・オネーギン」青春は遠く過ぎ去り(パヴェル・コルガティン)
チャイコフスキー/「エフゲニ・オネーギン」グレーミン公のアリア(ダン・パウル・ドゥミトレスク)
チャイコフスキー/「エフゲニ・オネーギン」タチアーナの手紙のアリア(オルガ・べズメルトナ)
 ピアノ/クリスティン・オカールンド Kristin Okerlund

リサイタルのタイトルに選ばれているのは、コルガティンが披露したオネーギンのアリアのタイトルで、Kuda, Kuda という言葉から始まります。コルガティン・プロデュースのコンサートということでしょうか。
最大の聴き物は、やはりトリを務めたべズメルトナの手紙のアリアで、ここでは小道具として机と椅子が用意され、べズメルトナは実際に手紙を書きながら、オペラ本番さながらの歌唱。便箋3枚も何か書いてましたね。

彼らのコンサート、このあと一日置いて24日にもイタリア・オペラ名曲集が予定されています。何故かオッタヴァ・テレビのプログラム・リストには掲載されていませんが、現地ウィーンのライブストリーミング予定表には載っています。日本で見られない場合は、現地のストリーミング公式ページからアクセスしてみてください。

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