大阪フィル・サマーコンサート(オンライン)

この週末は日本各地のオーケストラが演奏会を開いたようで、その様子がツイッターを賑わしていました。ならばすぐに Go To ともいかないので、今日も自宅でオンライン・コンサートを楽しみます。
17日の午後7時からカーテンコールで配信されたのが、大阪フィルハーモニー交響楽団のサマーコンサートの模様。ソーシャル・ディスタンスを守り、休憩無し、1時間チョッとのプログラムです。

デュカス/ペリのファンファーレ
ホルスト/吹奏楽のための組曲第1番
エルガー/弦楽セレナード
シベリウス/アンダンテ・フェスティーヴォ
モーツァルト/交響曲第39番
 指揮/尾高忠明

本来なら大フィルはこの日、神戸特別演奏会(ラフマニノフとシベリウス)を行う予定でしたが中止。当初予定の無かった演奏会をサマーコンサートの形で開催したようです。
会場は住友生命いずみホール。私は大阪には殆ど縁が無く、このホールは初めて見ました。シャンデリアが見える豪華な内装で、配信で聴いても音響の良さが想像できます。

プログラムはメンバーの多くが参加できるように工夫され、前半は管楽器、後半に弦楽合奏、最後に管と弦のアンサンブルによるモーツァルトで締めるというコンパクトな選曲です。
演奏会はマエストロ尾高のトークを挟みながら進められ、アンコールとしてグリーグの2つの悲しき旋律から第2番「過ぎ去りし春」が演奏されました。

配信を見ていて感心したのは、徹底した感染防止策が取られていること。管楽器奏者以外は全員マスク着用で、指揮者は演奏時はノーマスクでしたが、登場時はフェイスシール(正確な名前は判りません)装着。それも大阪にあるメーカーが制作したものだそうで、マエストロの大阪愛が感じられます。
尾高氏、愛称「忠さん」のトークは定評があり、私も日本フィルのマエストロサロンで何度も伺ったことがあります。どの会も会場がシーンと水を打ったように惹き込まれるか、爆笑の渦になったもの。ひょっとすると音楽より話術に向いているんじゃないかと、もちろんこれは冗談ですよ。

ところでライブ配信、予想したようにナマ配信の時間はアクセスが集中する所為か様々なトラブルが発生。拙宅ではエルガーの途中で音声が途切れてしまったので、ここで断念。一日置いてから改めてアーカイヴ配信で見ましたが、こちらは音声も画面も安定し、全く問題はありませんでした。
これまでの経験では、同時配信はダメ。ちゃんと楽しむならアーカイヴで、というのが現状のようです。従って有料配信を購入するなら、アーカイヴ配信があることが条件になるでしょう。

最後に一つ余計なこと。画面に曲目や楽章のテロップが表示されますが、モーツァルトの終楽章は Allesugro となっていました。アレスグロって何、と一瞬思いましたが、チョッと笑えるエピソードでした。

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