戻ってきたパーヴォ(オンライン)

9月9日のプロムス・ライブは、3日以来となるロイヤル・アルバート・ホールでのオーケストラ演奏でした。SDに配慮しながらも、文句の付けようもないクラシックの名曲を3曲並べた、王道のプログラムです。

9月9日
ラヴェル/クープランの墓
ショスタコーヴィチ/ピアノ協奏曲第1番
モーツァルト/交響曲第41番
 フィルハーモニア管弦楽団
 指揮/パーヴォ・ヤルヴィ Paavo Jarvi
 ピアノ/ベンジャミン・グロヴナー Benjamin Grosvenor
 トランペット/ジェイソン・エヴァンス Jason Evans

この演奏会、私の記憶では当はサロネン指揮と発表されていたはずですが、今朝BBC3にアクセスすると、指揮者はパーヴォ・ヤルヴィとなっていました。BBCのページにも番組解説にもそのことは一切触れられていませんでしたから、恐らく早い段階で変更が決まっていたものと思われます。海外でも渡航制限が布かれているでしょうから、その影響でしょうか。
但し演奏曲目、ソリストには変更ありません。ショスタコーヴィチでトランペット・ソロを吹くエヴァンスは、若きフィルハーモニアの首席です。

個人的にはサロネンがどのようなモーツァルト解釈を聴かせてくれるのか興味津々でしたが、日本のファンにはパーヴォが聴けてラッキーでしたね。本来なら彼は今頃来日してN響を振っていたはず。ガッカリしていた皆さん、是非BBC3にアクセスしてください。NHKとは違って今日から1か月間、何時でも何処でも何度でも聴くことができますよ。
パーヴォも生演奏復帰が余程嬉しかったらしく、自ら自身のツイッターに指揮台まで上がる映像をアップし、“演奏会が待ち切れない”とコメントしていました。

演奏は黙って聴けばよろしい。ジュピターではセカンドが右から、低弦は左から聴こえてきますから対向配置。基本的に繰り返しは忠実でしたが、意外にも第4楽章の後半は実行しませんでした。
第3楽章のメヌエットも、再現の際は繰り返し無し。その代わりティンパニが一ヵ所遊んでいましたから、自身の耳で確認してください。

ジュピターが終わっても再生ボタンを留めないように。シベリウスの悲しきワルツがアンコールされます。

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