ビチュコフ/コンセルトヘボウのドヴォルザーク第8(オンライン)

日本時間で20日の夜11時半からライブ配信されていたコンセルトヘボウの演奏会が、今日の早朝からユーチューブで追っかけ配信されています。
これまではライブから24時間視聴できましたが、今回のものはライブ直後に削除され、ほぼ二日後に復活。ライブ配信を見ていないので理由は判りませんが、ライブでは障害があったのかもしれませんね。オン・タイムではよくあることですから。

ということで無事に楽しめました。アムステルダムでは確か6回も開催された同一プログラムで、配信されているのは20日のマチネーだと思われます。休憩無しの2曲プログラム。

ショスタコーヴィチ/ピアノ協奏曲第1番
ドヴォルザーク/交響曲第8番
 指揮/セミョーン・ビチュコフ Semyon Bychkov
 ピアノ/キリル・ゲルシュタイン Kirill Gerstein
 トランペット/ミロスラフ・ペトコフ Miroslav Petkov

演奏前のメンバー紹介は、第1ヴァイオリンのシルヴィア・フアン Sylvia Huang 。コンセルトヘボウのオーディションに受かってから音楽院に通った、とのエピソードでしたが、そんなことってあるの? 私の英語ヒヤリング能力はあてになりませんから違っているかも。ご自身で確かめてください。
こうして楽員の顔と名前が一致していくのもストリーミングの楽しみですが、今回のショスタコーヴィチでソロ・トランペットを吹くペトコフは、コンセルトヘボウの首席トランペット奏者。1回のコンサートで二人の名前を覚えました。

そのショスタコーヴィチ、作品のタイトルは単にピアノ協奏曲となっていますが、実態はピアノ、トランペットと弦楽オーケストラのための二重協奏曲と言って良いでしょう。ゲルシュタインの完璧なテクニックが楽しめました。
ところでコンセルトヘボウの公式ウェブサイトでは過去のアーカイブも視聴でき、グレイト・アーティストというジャンルに分類されている映像にもこの曲が出てきます。それは2014年9月の録音・録画で、ユジャ・ワンとヤンソンスによるもの。こちらのトランペット・ソロは、コンセルトヘボウのもう一人の首席であるオマール・トマソーニ Omar Tomasoni 。2014年と今回ではトランペットの座る位置が違うので、比較して観るのも面白いでしょう。2014年ではトランペットが第1ヴァイオリンの前だったのに対し、今回はピアノを挟んで反対側、チェロの前で吹いています。

メインはドヴォルザークの交響曲第8番。ビチュコフで聴くのは多分初めてですが、チェコ・フィルの音楽監督を務めている故の選曲でしょうか。
ロシア生まれのビチュコフにとってドヴォルザークは何の違和感も無いでしょう。チェコの指揮者以上に情緒纏綿たる調べを紡いでいました。またフルートのソロが良いんだなぁ~。

コンセルトヘボウの無料配信ライブ、次回は25日のシベリウス第1交響曲。ユーチューブでの配信はライブから24時間。そのあとは公式ウェブサイトで1週間視聴できます。

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