ナド・アル・シェバとドンカスター
昨日、ドンカスター競馬場でイギリスの芝コース平場競走が開幕しましたが、その前にドバイから入ってきたフェスティヴァルの結果を簡単に纏めておきます。
GⅠの4鞍、最初はゴールデン・シャヒーン(3歳上、6ハロン、ダートコース)、12頭が出走してきました。
勝ったのはサウジアラビアで調教されているビッグ・シティ・マン Big City Man 。ジェリー・バートン調教師、ホセ・ヴェレンズエラ騎乗、11対2と人気の一角でした。
2着は1馬身4分の1、11対8の1番人気に支持されていたアメリカのインディアン・ブレッシング Indian Blessing 。
3着には5馬身離されてダイアボリカル Diabolical が入線。これはデットーリ騎乗、スオール厩舎ですからゴドルフィンのコンビですね。
ヨーロッパの期待を集めたヘッド厩舎(フランス)のマルシャン・ドール Marchand D’or が12着シンガリ負けはショックでした。
ダートコースへの適正以前の問題があったのかもしれません。
日本から参戦したバンブーエール(武豊騎乗)が4着と大健闘。日本勢では最も良い成績を残しています。
続くデューティー・フリー(3歳上、1マイル184ヤード、芝コース)は16頭の多頭数。結果はかなり荒れましたね。
勝ったのは12対1の人気薄グラディアトラス Gladiatorus 。調教師はムバラク・ビン・シャフヤ師 Mubarak bin Shafya 、騎手はアームド・アジテビ Ahmed Ajtebi というコンビ。これについては後ほど。
2着は3馬身4分の1という大差が付いて10対1と、これも人気の盲点だったプレスヴィス Presvis 、イギリスはクマニ厩舎、ライアン・ムーア騎乗でした。3着は更に2馬身でアレクサンドロス Alexandros 、これは何と40対1。
7対2の1番人気アーキペンコ Archipenko は6着、9対2の2番人気パコ・ボーイ Paco Boy 8着、6対1で3番人気のウォッカ(武騎乗の日本馬)は7着と、人気馬総崩れの波乱。
パコ・ボーイは期待の1頭でしたが、距離が長過ぎたのでしょう。今後は1マイルに戻るとか。
シーマ・クラシック(4歳上、1マイル4ハロン、芝コース)は大接戦。15頭の出走馬から3頭が抜け出し、鼻面を並べてゴールインしましたが、僅か鼻差で栄冠を手にしたのがイースタン・アンセム Eastern Anthem 。14対1の人気薄ながら、前レースのデューティー・フリーを制したシャフヤ/アジテビのコンビ。ビッグレース・ダブル達成の快挙です。
2着惜敗は英国の至宝スタウト厩舎とムーア騎手のコンビ、14対1と意外に評価が低かったスパニッシュ・ムーン Spanish Moon 。う~ん、惜しかったぁ。
短頭差3着もイギリス組で、クマニ/スペンサーというコンビのパープル・ムーン Purple Moon 。こちらは15対2の3番人気でした。
7対2の1番人気に支持されたシャノン厩舎のユームザイン Youmzain は2馬身4分の1遅れて4着、6対1で2番人気だったドクター・ディノ Doctor Dino は8着と不発。
このレースはスローに流れたのがパープル・ムーンには不運。ジャパンカップから香港といずれもペースに泣かされ、チョッとツキがない感じ。
ところでダブルを達成したアジテビ騎手。6歳で駱駝レースの騎手になり、14歳で馬に転向したというから驚き。駱駝と馬では随分感覚も違うと思いきや、
“なに、四足とスピードがあるということでは一緒だよ” と言うから畏れ入谷の鬼子母神でありますな。
最後の大一番ワールド・カップ(3歳上、1マイル2ハロン、ダートコース)は14頭立て。これはとんでもない圧勝劇が生まれました。10対1人気のウェル・アームド Well Armed の大逃げ切り勝ち。2着は14馬身もぶっちぎられて25対1という超大穴グローリア・デ・カンピーオ Gloria De Campeao 。3着は更に4馬身半置かれてパリ・パーフェクト Paris Perfect という無名の馬が入ってきました。これなど66対1 !!!
ウェル・アームドは去年のこのレースでカーリン/アジアティック・ボーイに次いで3着だった馬ですから勝っておかしくはなかったのです。
去年も逃げましたが、今年は競りかける馬もなく一人旅。してやったりアーロン・グライダー騎手、エオイン・ハーティ調教師。
ハーティさんはアイルランド生まれですがアメリカを本拠に開業している人。父はグランド・ナショナルという世界最大の障害レースを制した(1969年)騎手でもあるそうです。
去年2着で今年は2対1の圧倒的本命に支持されたアジアティック・ボーイ Asiatic Boy はムルタ騎乗で何故か12着惨敗。
7対2で2番人気のアルベルトゥス・マクシムス Albertus Maximus は6着、4対1の3番人気、我がカジノドライヴは8着と奮わず。
以上がドバイの結果でした。簡単じゃなかったかな。
さて肝心のドンカスター競馬場。まだパターン・レースは行われませんが、メインは伝統のリンカーン・ハンデキャップ。レースの歴史や由来は去年の日記を見てください。
今年は最終的に22頭が出馬登録をしましたが、直前に2頭が取り消し、更にムンロ騎乗のドント・パニック Don’t Panic という馬がスタートでパニックになり競走拒否。ゴールインしたのは19頭というレースでした。
10対3の1番人気に支持されたエクスプレッソ・スター Expresso Star が見事人気に応えて優勝。ブックメーカー(私設馬券屋さん)泣かせの開幕となりました。
2着は2馬身半で11対1のザーヒド Zaahid 、3着には更に1馬身4分の1で16対1人気のフリパンド Flipando が入線しています。
去年の勝馬のオーナーは映画女優さんでしたが、今年のエクスプレッソ・スターはヨルダンのハヤ王女。そう、ダービー馬ニュー・アプローチのオーナーでもあります。
調教師のジョン・ゴスデンさん、ドバイに出張中でドンカスターは不在でした。
騎乗したジミー・フォーチュンは、リンカーン・ハンデ3勝目。2000年(ジョン・ファーヌリー John Ferneley)と2001年(二メロ Nimello)でも制しています。
GⅠの4鞍、最初はゴールデン・シャヒーン(3歳上、6ハロン、ダートコース)、12頭が出走してきました。
勝ったのはサウジアラビアで調教されているビッグ・シティ・マン Big City Man 。ジェリー・バートン調教師、ホセ・ヴェレンズエラ騎乗、11対2と人気の一角でした。
2着は1馬身4分の1、11対8の1番人気に支持されていたアメリカのインディアン・ブレッシング Indian Blessing 。
3着には5馬身離されてダイアボリカル Diabolical が入線。これはデットーリ騎乗、スオール厩舎ですからゴドルフィンのコンビですね。
ヨーロッパの期待を集めたヘッド厩舎(フランス)のマルシャン・ドール Marchand D’or が12着シンガリ負けはショックでした。
ダートコースへの適正以前の問題があったのかもしれません。
日本から参戦したバンブーエール(武豊騎乗)が4着と大健闘。日本勢では最も良い成績を残しています。
続くデューティー・フリー(3歳上、1マイル184ヤード、芝コース)は16頭の多頭数。結果はかなり荒れましたね。
勝ったのは12対1の人気薄グラディアトラス Gladiatorus 。調教師はムバラク・ビン・シャフヤ師 Mubarak bin Shafya 、騎手はアームド・アジテビ Ahmed Ajtebi というコンビ。これについては後ほど。
2着は3馬身4分の1という大差が付いて10対1と、これも人気の盲点だったプレスヴィス Presvis 、イギリスはクマニ厩舎、ライアン・ムーア騎乗でした。3着は更に2馬身でアレクサンドロス Alexandros 、これは何と40対1。
7対2の1番人気アーキペンコ Archipenko は6着、9対2の2番人気パコ・ボーイ Paco Boy 8着、6対1で3番人気のウォッカ(武騎乗の日本馬)は7着と、人気馬総崩れの波乱。
パコ・ボーイは期待の1頭でしたが、距離が長過ぎたのでしょう。今後は1マイルに戻るとか。
シーマ・クラシック(4歳上、1マイル4ハロン、芝コース)は大接戦。15頭の出走馬から3頭が抜け出し、鼻面を並べてゴールインしましたが、僅か鼻差で栄冠を手にしたのがイースタン・アンセム Eastern Anthem 。14対1の人気薄ながら、前レースのデューティー・フリーを制したシャフヤ/アジテビのコンビ。ビッグレース・ダブル達成の快挙です。
2着惜敗は英国の至宝スタウト厩舎とムーア騎手のコンビ、14対1と意外に評価が低かったスパニッシュ・ムーン Spanish Moon 。う~ん、惜しかったぁ。
短頭差3着もイギリス組で、クマニ/スペンサーというコンビのパープル・ムーン Purple Moon 。こちらは15対2の3番人気でした。
7対2の1番人気に支持されたシャノン厩舎のユームザイン Youmzain は2馬身4分の1遅れて4着、6対1で2番人気だったドクター・ディノ Doctor Dino は8着と不発。
このレースはスローに流れたのがパープル・ムーンには不運。ジャパンカップから香港といずれもペースに泣かされ、チョッとツキがない感じ。
ところでダブルを達成したアジテビ騎手。6歳で駱駝レースの騎手になり、14歳で馬に転向したというから驚き。駱駝と馬では随分感覚も違うと思いきや、
“なに、四足とスピードがあるということでは一緒だよ” と言うから畏れ入谷の鬼子母神でありますな。
最後の大一番ワールド・カップ(3歳上、1マイル2ハロン、ダートコース)は14頭立て。これはとんでもない圧勝劇が生まれました。10対1人気のウェル・アームド Well Armed の大逃げ切り勝ち。2着は14馬身もぶっちぎられて25対1という超大穴グローリア・デ・カンピーオ Gloria De Campeao 。3着は更に4馬身半置かれてパリ・パーフェクト Paris Perfect という無名の馬が入ってきました。これなど66対1 !!!
ウェル・アームドは去年のこのレースでカーリン/アジアティック・ボーイに次いで3着だった馬ですから勝っておかしくはなかったのです。
去年も逃げましたが、今年は競りかける馬もなく一人旅。してやったりアーロン・グライダー騎手、エオイン・ハーティ調教師。
ハーティさんはアイルランド生まれですがアメリカを本拠に開業している人。父はグランド・ナショナルという世界最大の障害レースを制した(1969年)騎手でもあるそうです。
去年2着で今年は2対1の圧倒的本命に支持されたアジアティック・ボーイ Asiatic Boy はムルタ騎乗で何故か12着惨敗。
7対2で2番人気のアルベルトゥス・マクシムス Albertus Maximus は6着、4対1の3番人気、我がカジノドライヴは8着と奮わず。
以上がドバイの結果でした。簡単じゃなかったかな。
さて肝心のドンカスター競馬場。まだパターン・レースは行われませんが、メインは伝統のリンカーン・ハンデキャップ。レースの歴史や由来は去年の日記を見てください。
今年は最終的に22頭が出馬登録をしましたが、直前に2頭が取り消し、更にムンロ騎乗のドント・パニック Don’t Panic という馬がスタートでパニックになり競走拒否。ゴールインしたのは19頭というレースでした。
10対3の1番人気に支持されたエクスプレッソ・スター Expresso Star が見事人気に応えて優勝。ブックメーカー(私設馬券屋さん)泣かせの開幕となりました。
2着は2馬身半で11対1のザーヒド Zaahid 、3着には更に1馬身4分の1で16対1人気のフリパンド Flipando が入線しています。
去年の勝馬のオーナーは映画女優さんでしたが、今年のエクスプレッソ・スターはヨルダンのハヤ王女。そう、ダービー馬ニュー・アプローチのオーナーでもあります。
調教師のジョン・ゴスデンさん、ドバイに出張中でドンカスターは不在でした。
騎乗したジミー・フォーチュンは、リンカーン・ハンデ3勝目。2000年(ジョン・ファーヌリー John Ferneley)と2001年(二メロ Nimello)でも制しています。
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