ダービーに光明?

些か疲れましたが、今日3本目の競馬日記です。
本業や仕事と違って、どんなに疲れていても休めないのが趣味の世界と言うもの。こうして見ると、私にとって最も大切な道楽は「競馬」ということになるでしょうね。
さて日曜日、フランスがクラシックに沸いている間も、各地で淡々と予定された競馬が行われています。
アイルランドはレパーズタウン競馬場。パターン・レースは3鞍。
デリンスタウン・スタッド・ダービー・トライアル・ステークス(GⅡ、3歳、1マイル2ハロン)は1971年創設の比較的新しいダービー・トライアルですが、当初はニジンスキー・ステークスとして行われていました。もちろん最後の三冠馬ニジンスキーの名を冠したレースです。
トライアルとして大きな意味を持つレースで、これまでもセント・ジョヴァイト St Jovite 、シンダー Sinndar 、ガリレオ Galileo 、ハイ・シャパラル High Chaparral 、イェーツ Yeats 、ディラン・トーマス Dylan Thomas など錚々たる名前が勝馬のリストに連なっています。
今年もまた有力なダービー候補が出現しました。オブライエン厩舎の大将格、フェイム・アンド・グローリー Fame And Glory 。
レースは7頭立て。これまで3戦無敗のフェイム・アンド・グローリーが4対7の圧倒的1番人気。
レースも他を全く問題にせず、へファーナン騎手(ムルタはフランス遠征中)もほとんど何もせずに5馬身差の圧勝でした。
2着はオックス厩舎が密かに番狂わせを狙ったムーラヤン Mourayan 、3着は半馬身遅れてボルジャー厩舎のファーガス・マクレヴァー Fergus Mclver 。
前走のバリサックス・ステークスでも2・3着馬を一蹴したように、今日も最後方から堂々たる横綱相撲。
これまでいくつもダービーへのトライアルが行われてきましたが、どれも接戦か辛勝。この馬ほどに観衆に強烈な印象を与えた馬はいないでしょう。
これで今年のダービーの姿が漸く見えてきた感じ。各ブックメーカーも5対2を中心に高いオッズを付けています。
あとはダンテ・ステークスで冬場のダービー本命と目されていたクラウデッド・ハウス Crowded House がどんなトライアルを闘うか。興味は残すところその一点。結果がどうあれ、フェイム・アンド・グローリーが最もダービーに近付いたことは間違いなさそう。
名前の通り「名声と栄光」を手に入れることができるか・・・。
デリンスタウン・スタッド・1000ギニー・トライアル(GⅢ、3歳牝、1マイル)は8頭立て。
1番人気(7対4)スマート・ココ Smart Coco が7着惨敗。9対1のオックス厩舎バリーヤナ Baliyana が、最後方から追い込むアーロネス Aaroness を2馬身半抑えて優勝。3着はウェルド厩舎のファイアリー・レッド Firey Red が1馬身4分の1。
オックス師、この馬は重馬場で結果が出ず、一旦はクラシックを断念した由。ところが今日は良馬場で快勝、もう一度クラシックを視野に入れようか、という段階のようです。いずれにしても馬場次第。
アメジスト・ステークス(GⅢ、3歳上牝、1マイル)は元々フェニックス・パーク競馬場で行われていたレース。当競馬場が1990年に閉鎖されたことに伴い、レパーズタウンに移されています。一昨年からGⅢに格上げ。
8頭立て。7対4で人気のマッド・アバウト・ユー mad About You が不可解な4着敗退。愛1000ギニーなど何度もGⅠで入着、今シーズンもグラッドネス(Ⅲ)に勝っている馬で、本来なら実力上位。今日の敗戦は解せません。
勝ったのは9対1のサミット・サージ Summit Surge 、2着は1馬身半でスリー・ロックス Three Rocks 、3着が1馬身4分の1でビーチ・バニー Beach Bunny 。
厩舎はゲール・ライオンズ Ger Lyons という小所帯で、これが生涯6勝目。GⅢも2勝目という記録です。
日曜日のクラシック、フランスだけではなくドイツでもその2000ギニー・バージョンが行われました。
レース名をメール=ミューレス・レンネン Mehl-Muhlens-Rennen と言い、GⅡの1600メートル戦。ドイツ北東部、メルキッシュ=オーデルランド地区ブランデンブルグ州にあるホッペガルテン競馬場で行われます。
イギリスからも2頭が挑戦しました。中でもブロックリー厩舎からカーティス厩舎に転じたザフィシオ Zafisio は2歳時にサン=クルーのクリテリウム・インターナショナルを制したGⅠホース。
ドイツのクラシックでも逃げて健闘しました。
しかし勝ったのはトライアル(ドクター・ブッシュ・メモリアル)を楽勝して1番人気(6対4)のイリアン Irian 、ヒルシュベルガー厩舎の地元馬です。
2着が1馬身半でザフィシオ、3着は更に3馬身半差でグローバス Globus 、もう1頭の英国馬、ジャーヴィス厩舎のスライ・プートラ Sri Putra は5着でした。
勝ったイリアンはこれで3戦無敗。今日も前半6番手、4番手で直線に入り抜け出すという安定したレースでした。
現在のところドイツ最強の3歳牡馬。

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1件の返信

  1. チーター より:

    海外の競馬に詳しくなりたいな~

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