月曜日のロンシャン

フランスの二大競馬場とも言えるロンシャンとシャンティー。通常は日曜日に重賞競走が組まれていますが、21日はオートイユ競馬場で障害のGⅠ戦が組まれていたこともあって、月曜日に平場のパターン・レースが行われています。
まずダフニス賞(GⅢ、3歳、1800メートル)。名前から想像されるように、牝馬のためのクロエ賞とセットになっているレース。ラヴェルのバレエ音楽で有名なギリシャ劇のタイトルですね。
以前は夫々仏ギニーのトライアルとしての位置付けでしたが、現在は開催時期が後にずれてクラシックが終了してから行われます。クロエ賞は来週でしょう。
今年は7頭が出走、1番人気(17対10)に支持されたゴールデン・センチュリー Golden Century が逃げ切っています。
2着は1馬身差でグレフュール賞3着のアリバー Allybar 、3着には半馬身でノアイユ2着のゲスト・ヴィル Guest Ville が入りました。
ドイツ2000ギニー3着のグローバス Globus が挑戦してきましたが、5着止まり。
イギリスからはレーシング・ポスト・トロフィー2着のジュークボックス・ジャリー Jukebox Jury が故障明け久々で臨みましたが、スタートの出遅れもあって7着シンガリ負け。
勝ったゴールデン・センチュリーはパターン・レース初挑戦でしたが、これで4戦3勝。新勢力の誕生です。
アンドレ・ファーブル厩舎は、このレース7勝目。馬主はシェイク・モハメド殿下。
騎手は新星マキシム・ギヨン君 Maxim Guyon 。逃げる積りはなかったようですが、誰も行かないので積極的に行ったとのこと。好判断でした。
ポルト・マイヨー賞(GⅢ、3歳上、1400メートル)。パリのマイヨー門を名前に冠したレースですが、ロンシャン競馬場のあるブーローニュの森へはマイヨー門から真っ直ぐですよね。
9頭が顔を揃え、前走パレ・ロワイヤル賞で繰り上がり優勝となったダンケルク Dankerque が23対10の1番人気。
しかし勝ったのは83対10のスムース・オペレイター Smooth Operator でした。追い込み勝ち。
2着は半馬身で逃げ粘ったヴァレナール Varenar 、3着に短首で本命ダンケルクの順。
スムース・オペレイターはドイツのマリオ・ホーファー厩舎が管理する3歳馬ですが、2歳時にはフランスでパターン・レースに2勝(GⅢのエクリプス賞、GⅡのクリテリウム・ド・メゾン=ラフィット)していた馬。これがパターン3勝目になります。
勝利騎手はまたしてもギヨン。ダフニスに続いてパターン・レースのダブル達成です。
ギヨン騎手は未だ二十歳。ファーブル厩舎でアブダッラー殿下とウェルザイマー家以外のオーナーの馬に乗っています。アブダッラーとウェルザイマーは専任のジョッキーがいますからね。
フランス期待の若手、これで今シーズン43勝。フランスのリーディングでこの日現在7位につけています。
(因みに1位は101勝のメンディザバル、2位は62勝のパスキエ)
マキシム・ギヨンという若手騎手の名前をシッカリ頭に入れておいて下さい。間違いなくトップ・ジョッキーに成長してきますからね。

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