ダンダークのG戦

愈々10月、ヨーロッパの平場競馬も残り少なくなってきました。昨日はアイルランド、ダンダーク競馬場で開催される唯一のG戦が行われています。
イヴニング開催、ポリトラック・コースで行われるダイアモンド・ステークス Diamond S (GⅢ、3歳上、1マイル2ハロン150ヤード)。馬場状態は standard の発表で、1頭が取り消して12頭が出走してきました。

前走デニー・コーデル・ステークス(GⅢ)に勝ったアルーフ Aloof 、同じく前走アーク・トライアル(GⅢ)の勝馬ブラック・スピリット Black Spirit 、愛ダービー3着馬ライト・へヴィー Light Heavy などが出走してきましたが、11対10の1番人気に支持されたデクラレーション・オブ・ウォー Declaration Of War は未だG戦での勝鞍は無い3歳馬。9月30日にカラーの10ハロン戦に勝ち、中4日での挑戦となります。

4番人気(8対1)アルーフの逃げ、中団に待機した本命デクラレーション・オブ・ウォーは残り2ハロンでは内に包まれて行き場を失う場面もありましたが、ジョセフ・オブライエンが外に出すと期待通りの伸び、先に先頭に立ったアロング・ケイム・ケーシー Along Came Casey を半馬身捉えて人気に応えました。更に2馬身差で逃げたアルーフが3着。2番人気(4対1)のライト・へヴィーは5着に終わりました。

デクラレーション・オブ・ウォーは、2歳時はフランスでジャン=クロード・ルジェ厩舎に所属(2戦2勝)していた馬。3歳になってエイダン・オブライエン厩舎に転じ、新しい環境ではこれで3戦2勝。これまで敗戦はソロナウェー・ステークス(GⅢ)の4着のみ。
陣営によればアスコットのチャンピオン・シリーズでもクィーン・エリザベスⅡ世ステークスとチャンピオン・ステークスに登録がある由。チャンピオン・ステークスでフランケル Frankel のラスト・ランで胸を借りる公算が大きいようです。

ところでパット・スマーレンとアイルランドのリーディングを争っているジョセフ・オブライエン騎手、この日はダンダークに先立ってゴウラン競馬場の午後開催でも2勝。勝鞍の無かったスマーレンに3勝差を付けて単独トップに立ちました。
気を良くしてロンシャン(凱旋門賞ではキャメロット Camelot ではなくセント・ニコラス・アビー St Nicholas Abbey に騎乗予定)に向かうでしょう。

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