2歳戦酣
ヨークのイボア開催が終了したのも束の間、昨日は英愛仏3カ国で2歳馬のパターン・レースが行われました。
「酣」は“たけなわ”と読みますが、真っ盛りの状態のこと。いよいよ来年のクラシックに向けて有力候補たちが登場してきます。
先ずイギリスはサンダウン競馬場のソラリオ・ステークス(GⅢ、2歳、7ハロン)。
8頭立てを制したのは11対2人気のシェークスピアリアン Shakespearean 。2着に1馬身4分の1で1番人気(5対4)のバズワード Buzzword が入り、3着は頭差で人気薄のデュバイ・ファントム Dubawi Phantom 。
調教師はマーク・ジョンストン、騎手がリチャード・ヒルズのコンビ。
勝ったシェークスピアリアンはこれまでパターン・レースでは一息足りない競馬が続いていましたが、これで来年のクラシック候補に名乗りを挙げました。
同馬の父はシャマーダル Shamardal 。現役時代はシェークスピアリアン同様にジョンストン師が管理していた馬で、2歳時にデューハーストを制し、翌年は仏2000ギニーと仏ダービー、更にセント・ジェームス・パレス・ステークスにも勝ったクラシック馬でした。
シェークスピアリアンは、そのシャマーダルの初産駒に当り、最初のステークス・ウイナーとなります。ジョンストン師にも力が入るでしょう。
アイルランドの2歳戦はフューチュリティー・ステークス(GⅡ、2歳、7ハロン)。去年まではカラー競馬場で行われてきた重賞競走ですが、今年はフェアリーハウス競馬場で施行。理由等は把握できていません。
今年は7頭立て。ここは1対5という圧倒的人気を被ったケイプ・ブランコ Cape Blanco が危なげない勝利。
2着に1馬身4分の1でミスター・ティー Mister Tee 、3着は1馬身でキング・レドリー King Ledley の順。
勝ったケイプ・ブランコはオブライエン厩舎、ムルタ騎乗のエリートで、着差以上に強い馬だと思われます。これで無傷の3連勝。
逃げ切り策を採ったムルタ騎手によれば、同馬は渋い馬場が嫌いで、この日もぬかるんだ地点を避けて走っていた由。両馬場で本領を発揮するタイプでしょう。距離が伸びた方が良い、という印象も残しました。
ケイプ・ブランコはガリレオ産駒。血統面でも距離が長いほうが良さそう。
実はフューチュリティーの前のレースで、グッドウッドのリッチモンド・ステークスを制したディック・ターピン Dick Turpin が圧勝しています。
これはセール・レースでしたが、これで同馬は4戦4勝。
管理するハノン厩舎は2歳の当り年で、同厩のエース、キャンフォード・クリフス Canford Cliffs は今日のドーヴィルのモルニー賞でその真価を問います。結果は如何に。
そのフランスは、ドーヴィル競馬場のカルヴァドス賞(GⅢ、2歳牝、1400メートル)。去年勝ったエルーシヴ・ウェイヴ Elusive Wave は今年のフランス1000ギニーを制しただけに、注目の一戦です。
今年は12頭立て。1番人気(3対1)に支持されたクールシェヴァル Courcheval が5着に敗退する波乱で、勝ったのは235対10という穴馬ジョアンナ Joanna 、2着は半馬身でヴァージナル・ホール Virginal Hall 、3着に2馬身でアメリカン・ニッジー American Nizzy 。
1・2着は中団から、3着は最後方からの差し足で、追い込み馬同士での決着になりました。
勝ったジョアンナはイタリアからの遠征馬。イタリアのリステッド戦など2勝していた馬で、これで4戦3勝となります。
調教師はブルーノ・グリゼッティ、騎手はダリオ・ヴァルジウというイタリアン。
ジョアンナの父はハイ・シャパラル High Chaparral ですから、イギリスのシェークスピアリアン、アイルランドのケイプ・ブランコ共々ノーザン・ダンサーの父系ということになります。
来年もこのサイヤー・ラインがクラシックを独占するのでしょうか。
「酣」は“たけなわ”と読みますが、真っ盛りの状態のこと。いよいよ来年のクラシックに向けて有力候補たちが登場してきます。
先ずイギリスはサンダウン競馬場のソラリオ・ステークス(GⅢ、2歳、7ハロン)。
8頭立てを制したのは11対2人気のシェークスピアリアン Shakespearean 。2着に1馬身4分の1で1番人気(5対4)のバズワード Buzzword が入り、3着は頭差で人気薄のデュバイ・ファントム Dubawi Phantom 。
調教師はマーク・ジョンストン、騎手がリチャード・ヒルズのコンビ。
勝ったシェークスピアリアンはこれまでパターン・レースでは一息足りない競馬が続いていましたが、これで来年のクラシック候補に名乗りを挙げました。
同馬の父はシャマーダル Shamardal 。現役時代はシェークスピアリアン同様にジョンストン師が管理していた馬で、2歳時にデューハーストを制し、翌年は仏2000ギニーと仏ダービー、更にセント・ジェームス・パレス・ステークスにも勝ったクラシック馬でした。
シェークスピアリアンは、そのシャマーダルの初産駒に当り、最初のステークス・ウイナーとなります。ジョンストン師にも力が入るでしょう。
アイルランドの2歳戦はフューチュリティー・ステークス(GⅡ、2歳、7ハロン)。去年まではカラー競馬場で行われてきた重賞競走ですが、今年はフェアリーハウス競馬場で施行。理由等は把握できていません。
今年は7頭立て。ここは1対5という圧倒的人気を被ったケイプ・ブランコ Cape Blanco が危なげない勝利。
2着に1馬身4分の1でミスター・ティー Mister Tee 、3着は1馬身でキング・レドリー King Ledley の順。
勝ったケイプ・ブランコはオブライエン厩舎、ムルタ騎乗のエリートで、着差以上に強い馬だと思われます。これで無傷の3連勝。
逃げ切り策を採ったムルタ騎手によれば、同馬は渋い馬場が嫌いで、この日もぬかるんだ地点を避けて走っていた由。両馬場で本領を発揮するタイプでしょう。距離が伸びた方が良い、という印象も残しました。
ケイプ・ブランコはガリレオ産駒。血統面でも距離が長いほうが良さそう。
実はフューチュリティーの前のレースで、グッドウッドのリッチモンド・ステークスを制したディック・ターピン Dick Turpin が圧勝しています。
これはセール・レースでしたが、これで同馬は4戦4勝。
管理するハノン厩舎は2歳の当り年で、同厩のエース、キャンフォード・クリフス Canford Cliffs は今日のドーヴィルのモルニー賞でその真価を問います。結果は如何に。
そのフランスは、ドーヴィル競馬場のカルヴァドス賞(GⅢ、2歳牝、1400メートル)。去年勝ったエルーシヴ・ウェイヴ Elusive Wave は今年のフランス1000ギニーを制しただけに、注目の一戦です。
今年は12頭立て。1番人気(3対1)に支持されたクールシェヴァル Courcheval が5着に敗退する波乱で、勝ったのは235対10という穴馬ジョアンナ Joanna 、2着は半馬身でヴァージナル・ホール Virginal Hall 、3着に2馬身でアメリカン・ニッジー American Nizzy 。
1・2着は中団から、3着は最後方からの差し足で、追い込み馬同士での決着になりました。
勝ったジョアンナはイタリアからの遠征馬。イタリアのリステッド戦など2勝していた馬で、これで4戦3勝となります。
調教師はブルーノ・グリゼッティ、騎手はダリオ・ヴァルジウというイタリアン。
ジョアンナの父はハイ・シャパラル High Chaparral ですから、イギリスのシェークスピアリアン、アイルランドのケイプ・ブランコ共々ノーザン・ダンサーの父系ということになります。
来年もこのサイヤー・ラインがクラシックを独占するのでしょうか。
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