バリーコーラスと

昨日の日曜日、ヨーロッパのパターン・レースはアイルランド、レパーズタウン競馬場のバリーコーラス・ステークス Ballycorus S (GⅢ、3歳上、7ハロン)だけ。イギリスもフランスもダービー前の週とあって静かなものです。

馬場状態は good to firm 、8頭立て。一昨年の覇者ダフ Duff 、去年の勝馬シックス・オブ・ハーツ Six of Hearts も出ていましたが、1番人気は7対4で2頭が並んでいました。どちらも3歳馬で、今期初戦ながら2歳時にフェニックス・ステークスに勝ったGⅠ馬ゾッファニー Zoffany と、テトラーク・ステークスを含めて3連勝中のインペリアル・ローム Imperial Rome 。

レースは人気の1頭インペリアル・ロームが逃げましたが、もう1頭の本命ゾッファニーが先頭に立ったところに3番人気(6対1)のビウィッチド Bewitched が大外から追い込んで快勝。2着ゾッファニーに1馬身4分の1差を付けました。短頭差3着にグロール・ナ・マーラ Glor Na Mara の順。
逃げたインペリアル・ロームは4着。3頭出走していた3歳馬が2~4着を占めましたが、勝ったのは4歳馬牝馬という結果。去年のシックス・オブ・ハーツ5着、一昨年のダフ6着と、いずれも二度目の勝利は叶いませんでした。

勝ったビウィッチドはクールモアの第3勝負服で走る馬。チャールズ・オブライエン厩舎(大ヴィンセントの息子で、エイダンとは親戚関係はありません)所属で、ジョニー・ムルタ騎乗。ムルタは皮肉なことに2歳時のゾッファニーの騎手、その力は知り尽くしていたでしょう。
ビウィッチドは、去年からカラーのルネサンス・ステークス、アスコットのベングー・ステークスに続きGⅢ戦3連勝。ロイヤル・アスコットのゴールデン・ジュビリーに向かう予定で、初のGⅠ戦に挑みます。

ところでこの日、G戦の次に行われたリステッド戦(セイヴァル・ペグズ・ステークス、1マイル6ハロン)でフェイム・アンド・グローリー Fame And Glory が今季2勝目を挙げています。
4月17にネイヴァン競馬場のリステッド(ヴィンテージ・クロップ・ステークス、1マイル5ハロン)で今季デビュー勝ちしていましから、これで2戦2勝と順調。ただしどちらも2着とは半馬身差で、強いという印象はありません。5歳になって馬が一層ズブくなっているのでしょうか。
今年から馬主が替っているので映像を見てもピンときませんが、今年も凱旋門賞に照準を合わせてくると思います。

ということで、去年の凱旋門上位組、勝ったワークフォース Workforce 、3着のサラフィナ Sarafina 、5着のフェイム・アンド・グローリーが無事に始動。4着のベーカバッド Behkabad も現役に留まっています(未だ始動していませんが)から、今年も激戦必至でしょう。
日本のヴィクトワールピサもドバイで快勝、愛チャンピオンから本番に向かうというニュースも流れてきました。早くも10月の第1日曜日が話題になる日々ですね。

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