イスパハンとサンタラリ

日曜日のロンシャン競馬場から。GⅠが二鞍ありましたので、その報告。
まずイスパハン賞 Prix d’Ispahan (GⅠ、4歳上、1800メートル)。6頭立てと少数ながら、ダージナ Darjina とりテラート Literato が顔を揃えました。両馬の一騎討ちと予想されるのが順当でしょうけど、何とサージュブール Sagebourg という伏兵が勝っています。ダージナは2着。
Sagebourg 、何と読むのか判りませんが、一応フランスの馬なのでフランス語風に「サージュブール」としておきます。で、この馬、調教師はアラン・ロワイヤー=デュプレ、騎手はオリヴィエ・ペリエでした。
馬主はアガ・カーンなんですが、本命だったダージナのオーナーはアガ・カーンの娘さんであるプリンセス・ザーラ Princess Zahra 。こういうのって、複雑なんでしょうね。父娘喧嘩にならなきゃいいけど、まさか。
イスパハンで果敢に逃げたのはターフローズ Turfrose という馬。知る人ぞ知る、我が日本は社台ファームの吉田氏の持ち馬ですね。
期待されたリテラートは何とシンガリ負け。どうしちゃったんでしょうか。
オークスのトライアルでもあるサンタラリ賞 Prix Saint-Alary (GⅠ、3歳牝、2000メートル)も荒れました。
多分、実績からプロヴィーゾ Proviso が人気を集めたと思いますが、勝ったのは25対1という人気薄、ベル・エ・セレブル Belle et Celebre 。2着はギャニョア Gagnoa が入った模様。プロヴィーゾの着順は判りません。
こちらもロワイヤー=デュプレさんの調教している馬で、デュプレ師はGⅠダブル達成ですね。騎手はクリストフ・ルメールくん。
勝馬の人気が無かったのは当然で、これまで勝ち星が無かった馬だそうです。未勝利でGⅠに挑戦するんですから、デュプレさん、余程見どころがあると考えていたんでしょうか。
もう一つ報告。未勝利馬が勝ったのとは逆に、無敗馬が連勝を伸ばしたレースです。古馬による長距離戦、ヴィコンテッス・ヴィジエ賞というGⅡ。
勝ったのはアンドレ・ファーブル厩舎、ステファン・パスキエ騎乗のコースタル・パス Coastal Path です。これで6戦6勝。コロネーション・カップとアスコット・ゴールド・カップに登録があり、人気の1頭にのし上がってきたようです。
この他、昨日はイタリアやシンガポールからも大きなレースの結果が入ってきていますが、まぁ、そこまで書きません。限が無いですから。

 

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