ギッシュ賞
昨日は月曜日にも拘らず、シャンティー競馬場でギッシュ賞(GⅢ、3歳牡、1800メートル)が行われました。フランス・ダービーに向けたトライアルの一つです。
9頭が出走してきましたが、メンバーは4月1日にサン=クルー競馬場で行われたリステッド戦・オムニアムⅡ世賞の再戦の様相を呈していました。
サン=クルーではノー・リスク・アット・オール No Risk At All が優勝、2馬身差でティップ・トー Tip Toe 、更に4分の3馬身で1番人気のベーカバッド Behkabad という結果でした。
昨日のシャンティーでは着順が入れ替わり、優勝がベーカバッド、2着に首差でノー・リスク・アット・オール、2馬身差3着がティップ・トーの順。
ノー・リスク・アット・オールとティップ・トーの着差は変わらず、ベーカバッドがサン=クルーの結果を3馬身弱上回った計算になります。
そもそもベーカバッドはジャン=クロード・ルジェ調教師が今年の仏ダービーの1番手と期待していた馬、前走の不本意な結果を雪辱した形ですね。
一叩きしたあとの良化、馬場状態が良くなっていたこと、加えて馬の成長もあるでしょう。
鞍上は名手クリストフ・ルメール。
これでベーカバッドは5戦4勝、二つ目のGⅢ制覇(2歳時にシェーヌ賞優勝)となり、良い状態でフランス・ダービーを目指すことになります。勝てば馬主アガ・カーンにとって8度目のダービー制覇。
今回はスタートが良く、イギリスから挑戦して逃げたカーナビー・ストリート Carnaby Street をマークして進む展開。追い込むノー・リスク・アット・オールを首差で封ずるレース内容でした。
同馬の母は2400メートルから3000メートルで実績のあった馬で、仏セントレジャーで2着に入っていることから血統的に長い距離は問題なさそう。仏ダービーの有力馬であることは間違いないでしょう。
一方2着に追い込んだノー・リスク・アット・オールもフランス・ダービーに挑戦する予定。この日は騎乗したクリストフ・スミオンがムチを落とすアクシデントもあり、もう少し早めに仕掛けていれば逆転があったかも知れません。
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