クープ・ド・メゾン=ラフィット

凱旋門賞フェイスティヴァルを来週末に控えて、フランスの平場競走は「嵐の前の静けさ」状態。各ジャンルに出走予定の有力馬たちの動静を息を詰めて見舞っている段階です。

そんな中、昨日のメゾン=ラフィット競馬場で伝統あるラ・クープ・ド・メゾン=ラフィット(GⅢ、3歳上、2000メートル)が行われました。
クープ Coupe とは英語のカップ(Cup)のこと。創設初期には文字通り副賞として勝者に「金杯」が贈られていたそうですが、現在では相応の美術品に替っているのだそうです。

さて今年は10頭立て。33対10の1番人気に支持されていたのは、去年のコロネーション・ステークス(GⅠ)で2着、パターン・レースの常連である4歳牝馬のレガーヌ Reggane でした。

しかしレースは、好スタートを切って直ぐに先頭に立ったアカルリーナ Akarlina の逃げ切り勝ち。最後方に控えた本命レガーヌも直線で良く追い込みましたが、2馬身及ばず2着に終わっています。
首差3着にエルムーン Hermoun の順。

勝ったアカルリーナは84対10の5番人気だった伏兵。この日の馬場状態(重馬場 soft)が幸いしたと言えましょう。それでも2馬身差は楽勝。
勝ちタイム、2分7秒2は2000メートルとしてはいかにも遅く、馬場状態の渋さを実証しています。

同馬は3歳でデビュー、これが11戦目とキャリアの若い4歳の芦毛牝馬で、今シーズンは6戦4勝と堅実。前走サン=クルーの条件戦に勝って、パターン・レースは初挑戦での初勝利でした。

勝利調教師はニコラス・クレメント、勝利騎手はティエリー・テュリエで、共にこのレースは初制覇となります。
3年前にこのレースに勝ったミュージカル・ウェイ Musical Way は香港に遠征しましたが、陣営としては同じ路線を歩みたい意向のようです。

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