今日は「トゥーランドット」
NHKハイビジョンのメット・ライヴビューィング、昨日の放送はプッチーニの「トゥーランドット」でした。
実はこれも映画館では見なかったもので、理由は思い出せませんが、かつてLDで楽しんでいたゼッフィレルリ演出と同じだったからだと思います。ドミンゴとマルトンの名舞台ですね。あれは初めて見てビックリしたなぁ~。
ということでハードディスクから再生しましたが、演出は全く同じですね。最早LDは手放してしまったので比較は出来ませんが、印象ではほとんど同じ。その分、新味に乏しいのはメットの所為ではなく、見てしまった自分が悪いんです、ハイ。
今回の主なキャストは、
トゥーランドット/マリア・グレギーナ
皇帝/チャールズ・アンソニー
ティムール/サミュエル・レイミー
カラフ/マルチェルロ・ジョルダーニ
リュー/マリーナ・ポプラフスカヤ
指揮/アンドリス・ネルソンス
演出/フランコ・ゼッフィレルリ
2009年11月7日の公演を収録したものですね。
これは名舞台と言ってよいんでしょうな。一つのスタンダードを築いた演出。ゼッフィレルリの中でも「ラ・ボエーム」と並ぶ傑作でしょう。
歌手は一新されていますが、それは当然のこと。レイミーがティムール役で出ていることに時の流れを感じてしまいました。
歌手ではポプラフスカヤという人が初めてで新鮮でした。そんなこと言ってんは私だけかな。
舞台裏の案内役はパトリシア・ラチェット。
この回で傑作だったのは、81歳になるという皇帝役のチャールズ・アンソニー。半世紀以上メットで歌っているヴェテラン・テノールですが、アンソニーは本名じゃないという話。
彼の本名は何と「カルーソー」なんだそうで、当時のビング総裁が“カルーソーという名前じゃ、メットでは歌えないよ” と言ってアンソニーに改名した由。
これは驚きでした。いつまでもお元気で、カルーソー・ジュニア!!
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