アメリカからのビッグ・ニュース
2月20日・日曜日のGレースは2馬2鞍。土曜日に比べれば楽なものです。
最初はガルフストリーム・パーク競馬場のザ・ヴェリー・ワン・ステークス The Very One S 。4歳上牝馬、芝コース11ハロンのGⅢ戦です。
ザ・ヴェリー・ワンは日本の競馬ファンにもお馴染みの芝コースの名牝。ジャパンカップにも参戦して3着していますから、覚えているオールド・ファンも多いでしょう。
ところでザ・ヴェリー・ワン・ステークスという名のレースはピムリコ競馬場にもあって、それは芝の5ハロン戦。ガルフストリームの方が馬名には相応しいように思いますが、こちらの歴史などは調べが付きませんでした。
今年の勝馬はキルターナ Keertana 。当初6頭が登録していましたが、1頭取り消して5頭立て。去年のこのレースに勝ったチェンジング・スカイズ Changing Skies が1番人気、チリから転厩してきた女傑ベル・ウォトリング Belle Watling がアメリカデビューとあって2番人気に支持されていました。
レースはベル・ウォトリングがスローペースに落として逃げましたが、直線で急速にバテ、2番手を追走したキルターナが2着ザッパリション Zapparition (出走馬中最低人気)に半馬身差を付けての優勝。本命チェンジング・スカイズは内を突きましたが、前が塞がる不利もあってどん尻敗退。審議の対象になりかかりましたが、最終的には着順通りで確定しました。
勝利調教師はトーマス・プロクター、勝利騎手はホセ・レズカーノ。
もう一つのGレースは、サンタ・アニタ競馬場のサン・ヴィセンテ・ステークス San Vicente S 。3歳馬の7ハロン、メインコースのGⅡ戦です。何度も条件が変わってきたレースで、創設当初は古馬のハンデ戦でした。
今年の勝馬はザ・ファクター The Factor 。6頭立て、去年末のデビュー戦をコースレコード・タイムをマークして鮮やかなデビューを飾った同馬が2倍を切る圧倒的1番人気に応えての逃げ切り勝ち。ステークス初挑戦で初勝利です。
最後はスウェイ・アウェイ Sway Away に4分の3差まで詰め寄られましたが、着差以上の強い馬かも知れません。
調教師ボブ・バファートはこのレース6勝目。はマーチン・ガルシアは同馬に初騎乗での勝利です。ダンジグ Danzig の直仔ウォー・フロント War Front 産駒の芦毛馬で、これで3戦2勝、ケンタッキーダービーに向けてまた一頭の有力馬がヴェールを脱ぎました。
≪今日のポイント≫
今日はこの日行われたレースとは関係のない話題。たった今アメリカから飛び込んできたニュースを紹介しましょう。
それは、
今年から日本でもブリーダーズ・カップ・チャレンジ・シリーズが行われるという決定。対象は宝塚記念で、このレースに勝った馬は自動的に今年のブリーダーズ・カップ・ターフに招待されることになります。チャレンジ・シリーズが日本にも適用されるのは初めてのことで、出走馬はそれなりの覚悟で臨むことになるでしょう。
実際、去年の宝塚記念の1・2着馬エスポワールシチーとレッドディザイアは共にブリーダーズ・カップに挑戦していますしね。
更に前年のブリーダーズ・カップ・ターフを制した馬は、翌年のジャパン・カップに自動的に招待され、優勝した場合には特別ボーナスも支給されるという契約も纏まった由。
競馬の国際化がいよいよ日本をも巻き込み始めたこと、当ブログの海外競馬情報も益々力が入ろうというものではありませんか。
ということで今年の宝塚記念、世界の競馬ファンから注目が集まること必死ですぞ。6月26日、乞うご期待。
>実際、去年の宝塚記念の1・2着馬エスポワールシチーとレッドディザイアは共にブリーダーズ・カップに挑戦していますしね。
1着エスポワールシチーの部分は??