ダートでも行けるじゃないか

日曜日のアメリカ競馬G戦は、デル・マー競馬場のトーリー・パインズ・ステークス Torrey Pines S (GⅢ、3歳牝、8ハロン)一鞍のみ。馬場は fast でしたが3頭も取り消しがあり、たったの5頭立て。毎度のことながら馬券的には荒れています。3対5の断然1番人気に支持されたのは、前走6馬身半差も離されたとはいえ、サマータイム・オークス(GⅡ)でチャンピオンのソングバード Songbird の2着したベラメンタリー Bellamentary 。
レースは大外8番枠から出た4番人気(7対1)のベルヴォア・ベイ Belvoir Bay が逃げ、ベラメンタリーは2番追走。相手は逃げ馬と絞った本命馬、向正面では半馬身差まで馬体を接してプレッシャーを掛けましたが、再び差を広げられて直線に入る有様。結局2頭の差は縮まらず、ベルヴォア・ベイがベラメンタリーに1馬身4分の1差を付けて逃げ切ってしまいました。4番手から追い上げた2番人気(5対2)のシーザ・ウォリアー She’s a Warrior が2馬身差で3着。
ピーター・ミラー厩舎、ノルベルト・アロヨ騎乗のベルヴォア・ベイは、2歳時はイギリスで小レースに2勝しており、アメリカに転厩してサンタ・アニタで芝コースの一般ステークス(ブルー・ノーザー・ステークス)に勝っていた馬。その後7か月の休養を経て前走、サン・クレメンテ・ハンデ(芝GⅡ)では10着に終わっていました。今回の逃げ切りで、ダートめコースへの適性も証明した形です。ミラー師によれば、当日の朝同馬を取り消す予定だったそうですが、ここまで無敗のエノラ・ゲイ Enola Gay (日本人には有り難くない名前ですが)が病気のために取り消すと聞いて考えを変えたそうな。強敵が抜けたことによって出走に踏み切ってのG戦初勝利でした。

 

 

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