インディアン・チャーリー追悼で幕を閉じたハリウッド

愈々11月10日からスタートしたハリウッド・パーク競馬場の秋/冬開催もフィナーレを迎えます。千穐楽は日曜日(18日)ですが、G戦のラストは前日の土曜日に行われた所謂ハリウッド・フューチュリティー。今日はこの今週唯一のアメリカG戦をレポートしましょう。

それがキャッシュコール・フューチュリティー CashCall Futurity (GⅠ、2歳、8.5ハロン)。2007年以降スポンサーの名を取ってレース名が変更されていますが、一般にはハリウッド・フューチュリティー Hollywood Futurity として知られてきたレース。1981年創設、最初の2年は格付け外でしたが、1983年以降は最高格のGⅠにランクされています。このレースの出走馬(勝馬ではなく)から6頭のケンタッキー・ダービー馬を輩出したことでも注目される一戦。
今年の勝馬はリエゾン Liaison 。13頭立て。先行を争うハンサム・マイク Handsome Mike と僚馬ドリル Drill を見るように4~5番手に付け、直線入口で先行2頭を外から交わすと、大外から追い込む伏兵ラウジング・サーモン Rousing Sermon を首差凌いで優勝、3連勝をマークしました。G戦は初勝利。ハリウッド・ジュヴェナイル・チャンピオンシップ(GⅡ)を含めハリウッドでは無敗の1番人気(3対1)マジェスティック・シティー Majestic City は10着敗退。未勝利馬のグルーヴィン・ソロ Groovin Solo は向正面で手綱が切れるという珍しいアクシデントで競走を中止しています。
勝ったリエゾンの父インディアン・チャーリー Indian Charlie は二日前に癌のため安楽死処置が採られたばかり、正に弔い合戦のフューチュリティーでした。
3頭出しで臨んだ調教師ボブ・バファートはこのレース6勝目、ここ4年で3度目の制覇となります。勝馬の父でサンタ・アニタ・ダービー馬インディアン・チャーリーもまたバファート師が管理した馬、師にとっても記念すべきフューチュリティーとなりました。騎手はラファエル・ベジャラノ(ベハラノと呼ぶべきか)。なお2着馬を管理するジェリー・ホーレンドルファー師は先週のハリウッド・スターレットをキラー・グレイシス Killer Graces で制した調教師、開催フィナーレのGⅠダブルは惜しくも達成成らず。

このあとカリフォルニア州の競馬はクリスマスを終えた12月26日に年を跨いだ冬開催がスタート、来年の4月24までクラシック・ロードを見据えた各種のG戦が賑やかに行われていきます。

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