サンタ・アニタ競馬場は最終日

四日間連続でGレースが続いた先週のアメリカ競馬、最後の日曜日はキーンランド競馬場とサンタ・アニタ競馬場で夫々一鞍づつのグレード・レースが行われました。特にサンタ・アニタ競馬場は、長かった冬・春シーズンのフィナーレを迎えています。
先ずキーンランド競馬場のボーモント・ステークス Beaumont S (GⅡ、3歳牝、7ハロン)。このレースの詳しい歴史などは判りません。
今年の勝馬はタービュレント・デサント Turbulent Descent 。6頭立て。サンタ・アニア・オークスに勝ったタービュレント・デサントが3対5の圧倒的1番人気に支持され、3発のムチに応えて直線先頭、2着ハネー・チル Honey Chile に5馬身差を付けて圧勝しています。同馬はこれまで本拠地の南カリフォルニアを出たことはありませんでしたが、初遠征を苦にしませんでした。G戦は3勝目。
勝馬を管理するマイク・パイプ調教師は、同馬がサンタ・アニタ・オークスに勝ってはいるものの本質はスプリンターと見做している様子で、ケンタッキー・オークスには向かわず、短い距離での頂点を目指す意向です。このレースに使ってきたのも、その意向の表明でしょう。騎手はデヴィッド・ロメロ・フローレス。

そしてサンタ・アニタ競馬場は愈々フィナーレを迎えました。開催最後を飾るのはサン・ファン・カピストラーノ・ハンデキャップ San Juan Capistrano H (芝Ⅱ、4歳上、14ハロン)。アメリカの競馬では最も長い距離で行われるレース。過去にはジョッキー・クラブ・ゴールド・カップも2マイル戦でしたが、現在は長距離に人気が無くなり、この芝コースで行われる一戦が最長距離のようです。1935年創設、1968年から招待レースの形態となり現在に至っています。一時期はGⅠに格付けされていましたが、GⅡに格下げされたのは長距離レースに良い馬が集まらなかったことが原因でしょう。
今年の勝馬はジュニパー・パス Juniper Pass 。8頭立て。結構出入りの激しい競馬で、直線では5頭ほどにチャンスがありましたが、最終的には大外から追い込んだジュニパー・パスがブラジル産のインポテネンティー・パース Imponentie Purse (女流騎手シャンタル・サザーランド騎乗)を頭差捉えての優勝です。3月20日にサン・ルイ・レイ・ステークスに勝った馬ですが、この時は本来芝コースのはずが大雨のためにダートに変更、そのために余り信用されていなかったのかもしれません。それでも2番人気、1番人気に支持されたハイミッシュ・ハイ Haimish Hy は7着凡走に終わっています。
調教師はトーマス・レイ・ベル、騎手は前走に続きラファエル・ベジャラノでした。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください