8月最後のアメリカ競馬

前日のフェイロー・ショックが尾を引く中、昨日もアメリカでは8月最後のG戦が2鞍行われています。

モンマス・パーク競馬場のフィリップ・H・イズリン・ステークス Philip H. Iselin S (GⅢ、3歳上、9ハロン)は、fast の馬場に6頭立て。G戦で二度対決が続いた2頭、前回のモンマス・カップ・ステークス(GⅡ)を逃げ切ったブレイドスター Bradester が6対5の1番人気で、追い込み切れず2着だったヴァリッド Valid が3対1の2番人気。この2頭の一騎打ちが見所の一戦です。
スタートから先手を取ったのは5番人気(8対1)のアルバーノ Albano でしたが、ライヴァル2頭は他馬は全く眼中になく、今回はヴァリッドが先手を取って2番手、ブレイドスターも相手をこれ1頭に絞って外から並び掛ける展開。一旦はブレイドスターがライヴァルを交わして前に出る場面もありましたが、向正面で早くも先頭に立ったヴァリッドが常に主導権を取り、直線では外のブレイドスターを3馬身半差突き放しての雪辱勝ち。最後方を進んだ3番人気(4対1)のマッターホーン Matterhorn が首差で3着に追い込みました。
マーカス・ヴィターリ厩舎、今回は新人のニック・フアレズが騎乗したヴァリッドは、これがG戦3勝目となる5歳せん馬。去年のこのレースは3着で、去年のモンマス・カップ・ステークスではブレイドスターを破って優勝していました。今年2月のフレッド・フーパー・ステークス(GⅢ)に勝った後、7月のサルヴァトーレ・マイル(GⅢ)でもブレイドスターの3着。これで2頭の対戦成績は2対2の5分となります。

一方、デル・マー競馬場からはトーリー・パインズ・ステークス Torrey Pines S (GⅢ、3歳牝、8ハロン)。こちらも6頭立てでしたが、GⅠ戦のサンタ・アニタ・オークスを勝っているステラー・ウインド Stellar Wind が1対2で断然の1番人気。ライヴァルがいるとすれば、3戦無敗の新星ビッグ・ブック Big Book で、こちらが5対1で2番人気。
こちらも最低人気(18対1)のアルティメイト・ホリデー Ultimate Holiday が逃げましたが、本命馬には無関係。3番手から2番手へと順位を上げ、第3コーナーでは先頭を奪うと、3番手を追走していたビッグ・ブックに4馬身4分の1差を付けて貫録の違いを見せ付けました。3馬身4分の1差で同じく5対1のラッタタップタップ Rattataptap が4番手から進出して3着。
ジョン・サドラー厩舎、ヴィクター・エスピノザ騎乗のステラー・ウインドは、サンタ・アニタ・オークスの前にはサンタ・イザベル・ステークス(GⅢ)、前走のサマータイム・オークス(GⅡ)も勝っており、G戦は4勝目。その間のケンタッキー・オークス(GⅠ)は4着でした。

 

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください