8月7日のサラトガとデル・マー

昨日のアメリカ、例によって東西避暑地から短距離での攻防が続きます。デル・マーに登場したクリエイティヴ・コースが大物に成長するか否か、いずれにしても新しいスターの誕生です。

先ずはサラトガ競馬場のオノラブル・ミス・ハンデキャップ Honorable Miss H (GⅡ、3歳上牝、6ハロン)。1993年創設。レース名はオノラブル・ミスに因んだもの。
今年の勝馬はター・ヒール・マム Tar Heel Mom 。5頭立て。ビート・ザ・ブルース Beat the Blues との先頭争いを制し、そのまま逃げ切り勝ち。2着もビート・ザ・ブルースが行った行ったで、着差は5馬身4分の3に開きました。ター・ヒール・マムは今シーズンG戦3勝目となります。
調教師はスタンレー・ハフ、騎手はアレックス・ソリス。

サラトガからもう一鞍、アルフレッド・G.ヴァンダービルト・ハンデキャップ Alfred G. Vanderbilt H (GⅠ、3歳上、6ハロン)。1985年にア・フェノメノン・ハンデキャップ A Phenomenon H として創設、2000年にニューヨーク競馬会の議長を務めたアルフレッド・グイン・ヴァンダービルト氏(1999年没)に因んで改名された一戦。去年からGⅠに格上げされました。
今年の勝馬はショーン・エイヴリー Sean Avery 。8頭立て。逃げ切り勝ち。最後は一杯になりながらも、本命トラップ・ショット Trappe Shot の追い込みを写真判定の末、ハナ差振り切って17対1の番狂わせ。5歳にしてG戦初勝利、ホッケー・チーム、ニューヨーク・レンジャーズのスター・プレイヤーの名を取った馬名だそうです。
調教師アレン・アイウィンスキにとってもGⅠは初勝利。一度他厩舎に移った後、再びアイウィンスキ厩舎に復帰しての快挙だそうです。騎手はジョー・ブラーヴォ。

一方デル・マー競馬場のベスト・パル・ステークス Best Pal S (GⅡ、2歳、6.5ハロン)。1967年創設時はバルボア・ステークス Balboa S と呼ばれていたもので、古馬の芝戦でした。1972年に現在の2歳戦として再スタート、1995年に1990年のバルボア・ステークスに勝ったベスト・パルに因んでレース名が変更されています。
今年の勝馬はクリエイティヴ・コース Creative Cause 。6頭立て。向正面は先行2頭を追って離れた3番手、徐々に差を詰め、逃げ粘るアイル・ハヴ・アナザー I’ll Have Another を3馬身4分の1差捉えて1番人気に応える快勝で、南カリフォルニアの最強2歳馬の地位を確立しました。ハリウッドのデビュー戦(5ハロン)で圧勝、注目を集めていた馬で、GⅠのデル・マー・フューチュリティーでも人気を集める1頭になるでしょう。
調教師はマイク・ハリントン、騎手はラファエル・ベジャラノ。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください