ギャレット・ゴメス騎手の快進撃

お正月二日目、漸くサンタ・アニタ競馬場のG戦第二弾の結果が入ってきました。

それがモンロヴィア・ステークス Monrovia S (芝GⅢ、4歳上牝、6.5ハロン)。1968年創設。いつも開催の最初期に組まれるので、年によっては年末に行われることもあります。カレンダーによっては年に2回開催されたり、一度も行われない年も生じます。モンロヴィアはサンタ・アニタ競馬場近くの街の名前。
今年の勝馬はミズディレクション Mizdirection 。10頭立て。1番枠から好スタートも、外枠の馬の先行争いに譲って5~6番手に待機。コース独特の下り坂とコーナーを巧く利用して外に出し、直線は大外から急襲しての差し切り勝ち。2着以下は大接戦、写真判定の結果、1馬身4分の3差2着にワイルド・ミア Wild Mia が入り、ハナ差3着はセパレート・フォレスト Separate Forest と去年の覇者で1番人気(6対5)のアンジップ・ミー Unzip Me とが同着と発表されました。勝ったミズディレクションはレース経験の浅い馬で、去年8月にデル・マー競馬場でノン・グレードのステークスに優勝、更に12月4日にハリウッド・パーク競馬場で大本命(1対5)のアローワンス・レース(芝・6ハロン)に楽勝したばかり。ここでは未知の魅力も手伝って3対1の2番人気に支持され、G戦初勝利を飾りました。
勝利調教師マイク・パイプは、大晦日のラ・ブレアで大本命に支持されたタービュレント・デサント Turbulent Descent で敗れていただけに、二日遅れの雪辱戦となったモンロヴィアでした。差し馬に乗せたらピカ一の定評あるギャレット・ゴメス騎手は、前日の誕生日にロバート・フランケル・ステークスともう一鞍のステークス(ノン・グレードのハンデ戦)をも制しており、2日間のステークス3鞍を完全制覇。40歳を迎えて増々その存在感をアピールした形です。

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