本命が制したエドモン・ブラン賞

4月1日の日曜日、サン=クルー競馬場で今シーズンのフランス二つ目のパターン・レースが行われました。古馬のマイル戦、エドモン・ブラン賞 Prix Edmond Blanc (GⅢ、4歳上、1600メートル)です。

この時期には珍しく good の馬場に7頭、出走馬中4頭がせん馬、牝馬は2頭という顔ぶれです。
レースは牝馬のサンディーズ・チャーム Sandy’s Charm の逃げで始まりましたが、最後方で待機していた1番人気(7対5)のムーンウォーク・イン・パリ Moonwalk in Paris が直線に入って外から進出、最後の1ハロンで左に寄れ先行する4頭の進路が狭くなる場面もありましたが、2着以下に半馬身差を付けて人気に応えました。
2着以下は接戦で、短首、短首で2着エヴァポレーション Evaporation 、3着ノー・リスク・アット・オール No Risk At All 、4着ジナバー Zinabaa の順。勝馬の進路妨害について長い審議になりましたが、着順通りで確定しています。

ムーンウォーク・イン・パリはジャン=クロード・ロジェ師の管理馬、ロジェ調教師は去年のスキンズ・ゲーム Skins Game に続く2連覇、2度目の勝利となります。
また騎乗したクリストフ・スミオンも2連覇、通算では4度目の優勝となり、エドモン・ブラン賞の最多勝記録トップ・タイに並びました。これまで4勝の記録は戦前の名手、チャーリー・エリオットが持っていたもの。
今年の勝タイムは1分40秒60。日本では1600メートルとは思えないほどのタイムですが、ここ15年では最も速い時計。因みに去年は heavy の馬場で1分48秒10でしたから、今年の馬場が如何に速かったかの証明にもなりそう。

勝ったムーンウォーク・イン・パリは、3月初旬にシャンティー競馬場のポリトラック・コースで行われた1600メートルの条件戦を1番人気で制しており、去年12月のドーヴィルから通算して3連勝。
ロジェ師によれば、この後は同じサン=クルーのミュゲ賞(GⅡ、5月1日)に向かう予定。フランスの古馬マイラーが歩む伝統的なローテーションです。

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