2014年イギリスG戦のスタート

本来なら日曜日に更新する日記ですが、家を留守にしていたため遅れてのレポートとなります。悪しからず。

さて3月22日の土曜日、今年最初の英国平場競走G戦が行われました。最初と言っても本来の芝コースを舞台とするシーズンは今月29日のドンカスター開催、毎年最初のG戦はポリトラック・コースで行われるリングフィールド・パーク競馬場のウインター・ダービー Winter Derby (GⅢ、4歳上、1マイル2ハロン)からとなります。ダービーという名前は付いていますが、対象は古馬。もちろん何度出走することも可能なG戦。レースとしては17回目となりますが、GⅢに格付けされてからは9年目となります。
コースの馬場状態は standard 。14頭が出走してきましたが、これがシーズン・デビューとなるのは4頭だけで、多くは冬場もポリトラック・コースで実戦を重ねてきたメンバーです。去年の勝馬ファラージ Farraaj 、一昨年の勝馬プレミオ・ロコ Premio Loco も二度目の勝利を目指してきましたが、7対4の1番人気に支持されたのは、トライアルとなる同じコースで行われたウインター・ダービー・トライアルに勝ったグランダー Grandeur 。ファラージは5対1(3番人気)、プレミオ・ロコも20対1(7番人気)と人気の面では一歩譲っていました。

レースを引っ張ったのは、トライアルでも逃げて3着に粘ったアナコンダ Anaconda 。これをファラージとグランデールが追走する展開です。直線入口、ファラージとグランデールが接触する場面があり、替って後方待機から外を回って鋭い伸びを見せたのが4番人気(10対1)のロビン・フッド・ベイ Robin Hood Bay 。ドバイのハンデ戦に勝って挑戦したゴドルフィンの2番人気(11対4)ウィントフック Windhoek に4分の3馬身差を付けての優勝です。更に1馬身差で伏兵(33対1)オージー・レインズ Aussie Reigns が3着に入り、グランダーは8着敗退。二度目の勝利を狙ったファラージは5着、プレミオ・ロコも12着に終わりました。

勝馬を管理するのは、ニューマーケットに拠点を置くエド・ヴォーン師で、ルーク・モリス騎乗。ロビン・フッド・ベイは去年のこのレースで2着しており、トライアルでは4着だった6歳せん馬。これが今期4戦目、トライアルの前にハンデ戦に勝っており、今期は全てリングフィールドのポリトラックを使ってきました。今年は復活祭の2日前、同じリングフィールドでポリトラックのチャンピオン決定戦とも言えるオールウェザー・ミドルディスタンス・チャンピオンシップという一般ステークスが行われますが、ウインター・ダービー勝馬にはこの英国オールウェザー戦として最高賞金のレースに優先出走権が与えられます。陣営はもちろんダービーとのダブルでオールウェザー・コースの名実ともにチャンピオンを目指すことになるでしょう。

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