ヨークのダンテ開催スタート

昨日(5月16日)から3日間の予定でヨーク競馬場のダンテ開催が行われています。初日の昨日はG戦が2鞍行われました。6月初めのダービー・オークスまで2週間ほど、クラシックに向けた最終トライアルの舞台がヨークですね。

最初はオークスのトライアルとして重要な地位を占めるミュージドラ・ステークス Musidora S (GⅢ、3歳牝、1マイル2ハロン88ヤード)。馬場は good まで回復、漸く春先の悪天候も収まってきたようです。
6頭が出走してきましたが、勝負になりそうなのは3頭。中でもオブライエン厩舎が送り込んできたトゥワール Twirl は去年8月に初勝利、シーズン初戦のパーク・エクスプレス・ステークス(GⅢ)2着を一叩きされ、ここが試金石。主戦騎手ジョセフ・オブライエン(同馬には初騎乗)を鞍上に5対6の1番人気に支持されていました。
相手は前走1000ギニーで4着に食い込んだザ・フューグ The Fugue の15対8(2番人気)、これにネル・グィン・ステークスを人気薄で制したエセンティービィー Esentepe が何処まで、という前評判。

スタートでファロン騎乗のアニシード Aniseed が出遅れ、好スタートのトゥワールが先頭に立ちます。しかし直ぐに出遅れたアニシードが外からハナを奪い、トゥワールは2番手。ザ・フューグは内々3番手に待機します。
直線、バテたアニシードを挟むように外(スタンドに近い方)からトゥワール、内からはザ・フューグが抜けて2頭の一騎打ち。ジョゼフがムチを使って懸命に追うのに対し、ザ・フューグのウイリアム・ビュイックは持ったまま。結局本命馬に4馬身半差を付ける快勝でした。追えば着差はもっと開いたでしょう。3着は更に3馬身4分の3差でエセンティーピー。

オークスに向けて存在感をアピールしたザ・フューグはジョン・ゴスデン師の管理馬。一般的には「キャッツ」で名高いロイド=ウェッバー卿の持ち馬といった方が馴染み易いでしょうか。
ザ・フューグ、2歳時は10月末にニューマーケットの新馬戦に勝った1戦のみ。今期初戦でいきなり1000ギニーに挑戦、道中他馬と接触して負傷するアクシデントがありながら4着に来た能力の高い馬です。一時は現役続行も危ぶまれましたが、幸い傷は軽く、回復も急。
未だ経験不足から若さを見せるところがありますが、彼女にとっても試金石となるトライアルを見事に通過しました。オークスの課題は更に2ハロン伸びる距離でしょうか。オークスのオッズは7対2から5対1に跳ね上がり、有力候補にリストアップされてきました。

続いては短距離のGⅡ、デューク・オブ・ヨーク・ステークス Duke of York S (GⅡ、3歳上、6ハロン)。1頭取り消して13頭立て。クラシックには目も向けない3歳馬3頭が古馬の胸を借ります。
2対1の1番人気は、去年の短距離ハンデ戦線で抜けたスピードを見せ付けた5歳せん馬のフーフ・イット Hoof It 、これがシーズン初戦ながら最も得意とする6ハロン戦に期待が集まりました。

前走ニューマーケットのパレス・ハウス・ステークス(GⅢ)に勝って2番人気(7対2)に支持されたメイソン Mayson はゲート内で気持ちがハイ、本来の競馬が出来ません(結果どん尻13着)。
ダッシュ良く飛び出したのはオーストラリアからゴドルフィンに移籍してきたソウル Soul でしたが、1番枠(スタンドから最も遠い最内)からスタートしたボガート Bogart が最後の1ハロンでは先頭。しかしここからボガートが外(スタンド側)に寄れ始め、連鎖的にゴチャついたゴール前、不利を被る馬も何頭か見えます。
ここで後方に待機していた伏兵(25対1、並んだ9番人気)ティドリウインクス Tiddliwinks が乱戦を横目に見ながら内を通って抜け出し、2着以下を頭差抑えてサプライズを演出しました。大接戦の2着争いはスタンド側に切れ込みながら3頭、外のザ・チェカ The Cheka が2着、最後に内から2着争いに加わったソサエティー・ロック Society Rock が首差3着、真ん中に入ったボガートは頭差4着という結果。
あとは3馬身4分の3差で本命フーフ・イット(これも不利あり)が5着、フランスから遠征したレスティアダルジャン Restiadargent も何度か前が塞がる不利もあって7着に終わっています。

勝ったティドリウインクスと4着ボガートは、共にケヴィン・ライアン厩舎。勝馬にはジェイミー・スペンサーが騎乗していました。去年のこのレースでは3着していた馬、今シーズンはこれが2戦目で、昨年を上回る調子の良さだそうです。

ところで昨日はアイルランドのナース競馬場でもG戦が1鞍行われました。ブルー・ウインド・ステークス Blue Wind S (GⅢ、3歳上牝、1マイル2ハロン)、good to yielding の馬場に6頭立て。出走条件は3歳上ですが、6頭全てが3歳、事実上のオークス・トライアルとなりました。

多くがキャリアの浅い馬、1番人気(3対1)はシュベーラ Shebella とアルーフ Aloof が分け合っていましたが、共に凡走し、夫々5・6着のシンガリ争いを演じてしまいました。
優勝は並んだ2番人気(7対2)のプリンセス・ハイウエイ Princess Highway 。逃げるアルーフの2番手に付け、直線入口で抜け出しての快勝です。2着は1馬身差でアーラース Aaraas 、更に1馬身4分の3差でオブライエン厩舎のウォズ Was が3着。

デルモット・ウェルド厩舎、パット・スマーレンが騎乗したプリンセス・ハイウエイはこれが3戦目。2歳初戦は競馬になりませんでしたが、3歳デビュー戦(3月、レパーズタウン競馬場)で後にチェシャー・オークス2着となるベターベターベター Betterbetterbetter を破って優勝していました。
同馬は愛1000ギニーと愛オークスに登録がありますが、クラシックには向かわずロイヤル・アスコットのリブルスデール・ステークスを目指す由。去年のブルー・ウインドを制したバニンパー Banimpire もリブルスデールを勝ちましたし、母(イレシスティブル・ジュエル Irresistible Jewel)も同レースを制している(2002年)というのが根拠だそうです。

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1件の返信

  1. まとめtyaiました【ヨークのダンテ開催スタート】

    昨日(5月16日)から3日間の予定でヨーク競馬場のダンテ開催が行われています。初日の昨日はG戦が2鞍行われました。6月初めのダービー・オークスまで2週間ほど、クラシックに

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