注目のコリダ賞
月曜日はフランスでもG戦が行われています。サン=クルー競馬場のコリダ賞 Prix Corrida (GⅡ、4歳上牝、2100メートル)。good to soft の馬場、1頭取り消して10頭立て。凱旋門2着のシャレータ Shareta がイーヴンの1番人気に支持されていました。
レースは、ドイツ産馬テンプラ Tempura が後続を離して逃げる展開。クリストフ・ルメール騎乗のシャレータは内の4番手追走、残り300で抜け出し図るも前が塞がって出られず。止むを得ず進路を変え、バテて後退するテンプラを避けて追い込むも、ハナ差届かず2着惜敗です。
勝ったのは後方待機、残り1ハロンから進出し、50ヤードで抜けて本命馬の追込みを抑えた2番人気(14対5)のソルミア Solemia 。シャレータから4分の3馬身差で3着にはシユーマ Siyouma が入り、4着アンドロメダ・ギャラクシー Andromeda Galaxy が短頭差で4着。1馬身以内に1着から4着までが犇めく混戦でした。
カルロス・ラッフォン=パリアス調教師が管理、オリヴィエ・ペリエ騎乗、ウエルザイマー兄弟が所有するソルミアは、これがG戦初勝利。これまでコンセイユ・ド・パリ賞(GⅡ)とデドーヴィル賞(GⅢ、1番人気、very soft)で2着した実績の持ち主です。しかも今月8日のデドーヴィル賞では前が塞がって出られず、不利あっての2着。正に今回のシャレータと同じ運命を経験したわけで、スムーズな競馬が出来たことが命運を分けた格好でした。
同馬は速いペースを必要としながらも、加速には時間がかかるタイプ。ここは適距離より短いコースで実績を出したことは大いに収穫があったと言えましょう。次走はより長い距離のサンクルー大賞典に向かう予定。
一方負けてなお強し、の印象を与えたのはシャレータ。内ラチを縫って抜けたものの時僅かに遅しで、典型的なアンラッキー。彼女の次走もサン=クルー大賞典です。
ところで我々の注目を集めたのは、ディープインパクト産駒のアクアマリン Aquamarine 。シャレータを破ってアレ・フランス賞(GⅢ)に勝った彼女は13対2の3番人気に支持され、2番手進み一旦先頭に立つも、交わされて8着に沈んでいます。
交わされた時点で鞍上クリストフ・スミオンが無理に追うのを止めたこともあり、勝馬からは6馬身ほどの差が付いていました。次回に期待しましょう。
まとめtyaiました【注目のコリダ賞】
月曜日はフランスでもG戦が行われています。サン=クルー競馬場のコリダ賞 Prix Corrida (GⅡ、4歳上牝、2100メートル)。good to soft の馬場、1頭取り消して10頭立て。凱旋門2着