大混戦のレーク・ジョージ
夏競馬は1か月半ほどなので、G戦は土・日以外にも組まれることがあります。7月25日の水曜日、サラトガ競馬場ではレーク・ジョージ・ステークス Lake George S (芝GⅡ、3歳牝、8.5ハロン)が行われました。馬場は firm 、当初予定の通り8頭立て。
2対1の1番人気は、去年のBCジュヴェナイル・フィリーズ・ターフの覇者ステファニーズ・キッテン Stephanie’s Kitten 。前走チャーチル・ダウンズの一般ステークス(エッジウッド・ステークス、5月4日)に勝って順調です。6月16日にチャーチル・ダウンズで落馬負傷、治療のため休養していた名手ジョン・ヴェラスケスが復帰するのも話題です。
注目馬はもう1頭、アイルランド1000ギニー馬サミター Samitar が出走してきました。同馬のオーナー、アメリカ人のマーチン・シュヴァルツ氏は今年4月にサミターを購入し、その勝負服でアイルランドのクラシックに勝っていました。イギリス・アイルランドは半年間雨ばかり、固い馬場を得意とするサミターを管理するミック・シャノン調教師は、彼女をアメリカで走らせる決意を固めます。そしてこのレースの後、サミターはシュヴァルツ氏の所有馬を預かっているチャド・ブラウン厩舎に本格的に転厩することになっているのです。そのサミターが5対2で並んだ2番人気。
レースは1番枠スタートのエルーシヴ・ルーマー Elusive Rumour が飛ばし、大外8番枠スタートのメドリーナ Medolina が追走して2頭が後続を10馬身以上引き離して逃げる展開。後続集団の先頭にいたサミターを始め、3コーナー手前から他馬が一気に差を詰めてゴール前は大混戦。写真判定の結果、2番人気(5対2)の一角センター・コート Centre Court が首差抜け出して混戦を制していました。2着は人気薄(15対1)のベター・ラッキー Better Lucky が追い込み、頭差でサミターが3着。4着ステファニーズ・キッテンも頭差4着と差の無い競馬でした。
ジョージ・アーノルド2世が管理し、ジュリアン・ルパルーが騎乗したセンター・コートは、先月チャーチル・ダウンズでリグレット・ステークス(芝GⅢ)に勝った上がり馬で、これで3連勝。イーグルカフェ(ジャパン・カップ・ダート)の半妹に当たる血統のことも含め、当カテゴリー6月17日の日記で紹介済みです。
ところで、この日デル・マー競馬場の第2レースで福永ジョッキーが騎乗したシャープ・ベラ Sharp Bella が3着に入っています。勝馬とは5馬身半ほどの着差。パトリック・ビアンコーン厩舎の馬で、8頭立ての5番手を進み、直線で追い上げての入線。Bloodhorse のヴィデオで映像を見ることが出来ます。
デル・マーは未だレースが継続中ですので、あくまでも途中経過です。
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