サンタ・アニタの秋開催が開幕

続いて金曜日のアメリカ競馬レポートに移ります。この日はサンタ・アニタ競馬場の秋開催初日に当たっていました。今年はサンタ・アニタがブリーダーズ・カップの舞台。11月初めの祭典に向け、注目のGシリーズが始まります。
ところで今年の開催プログラムを見ると、耳慣れないG戦が並ぶのに驚かされます。よくよく見ると、これまで伝統のあるレース名がほとんど全て改名されるようです。何故の変更かは情報を得ていませんが、一斉改名には理由があるのでしょう。昔からのファンには若干の違和感も伴います。

ということで9月28日のオープニングはエディー・D・ステークス Eddie D S (芝GⅢ、3歳上、6.5ハロン)。去年まではモーヴィッチ・ステークス Morvich S として行われてきた一戦で、新レース名は競馬殿堂入りしている名騎手エディー・デラフッセイ Eddie Delahoussaye に因んだもの。三冠ジョッキー(5勝)で、BCシリーズには7勝。現役は退き今年61歳になりますが、未だ生存中の競馬人の名前がレース名に使用されるのは珍しい事例かも知れません。元名ジョッキー、この日はウイナーズ・サークルで記念の表彰式にも参加していました。どんな気分なのでしょうか、ね。
モルヴィッチ・ハンデ(またはステークス)として38回行われ、今年から改名された第1回は1頭取り消しの12頭立て。ニューヨークから遠征してきた3歳馬アンブライドルズ・ノート Unbridled’s Note が3対1の微差で1番人気に支持されていました。
レースはチョーズン・ミラクル Chosen Miracle がハナを奪って直線でも良く粘りましたが、4番手からジワジワ仕掛けたアンブライドルズ・ノートが直線、外から鮮やかな末脚を決めてチョーズン・ミラクルを1馬身4分の1差し切りました。首差でメンザ・ヒート Mensa Heat が3着。
スティーヴン・アスムッセン厩舎、コーリー・ナカタニ騎乗のアンブライドルズ・ノートは、コース初挑戦、古馬との対戦も初経験でのG戦初勝利。前走キングズ・ビショップ・ステークス(GⅠ)3着からのチャレンジでした。当然ながら芝コースには不安もありましたが、血統的には芝向きの馬。ここを序走としてBCターフ・スプリントに向かうでしょう。

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