2017グローリアス・グッドウッド最終日

レポートが途切れた形になりましたが、遅れ馳せながら今年のグローリアス・グッドウッド、8月5日の土曜日に行われた最終日の結果です。

最終日のグッドウッド競馬場、この日はG戦一鞍とややアンチクライマックスな印象ですが、夏開催のトリはゴードン・ステークス Gordon S (GⅢ、3歳、1マイル3ハロン218ヤード)。去年は2日目に行われていたセントレジャー・トライアルの一つ。
この日の馬場は相変わらず soft でしたが、所により good to soft という個所も出て、これまでよりは若干乾いてきた印象です。当初から5頭立ての小頭数で、ここ2戦、ダンテ・ステークス(GⅡ)とキング・エドワード7世ステークス(GⅡ)で連続2着のクリスタル・オーシャン Crystal Ocean が6対4の1番人気。ダービー向きではないとの陣営の判断から、敢えてダービーを回避した1頭です。

3番人気(100対30)のマウント・モリアー Mount Moriah が逃げましたが、3番手に付けたクリスタル・オーシャンがこれを捉えると、4番手から追い縋る2番人気(9対4)のカリーディ Khalidi に3馬身半の大差を付けて見事人気に応えました。逃げたマウント・モリアーが1馬身差の3着に入り、オッズ通りの順当な結果です。
これがG戦初勝利となるクリスタル・オーシャンは、何とこのレース10勝目となるサー・マイケル・スタウト厩舎、ライアン・ムーア騎乗で、今期初戦のノッティンガムで初勝利を挙げたのに続く2勝目。スタウト師はセントレジャーに意欲的ですが、ムーア騎手とは若干温度差もあるようです(ムーアは同馬を1マイル6ハロン向きとは思わず、寧ろ古馬になって大成するタイプと話していました)。去年のこのレースを制した同じスタウト厩舎のユリシーズ Ulysses が今期はエクリプス・ステークスに勝っているように、必ずしもゴードン/セントレジャーと繋がらないのが近年の傾向でしょう(このダブルは、2008年に同じスタウト師のコンデュイット Conduit が達成して以来出ていません)。
それでもセントレジャーのオッズは、レース前の14対1から6対1に上がり、初日にグッドウッド・カップを制したストラディヴァリウス Stradivarius 、愛ダービー馬カプリ Capri 等と肩を並べる人気になりそうな勢いです。

 

 

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