ハリウッド春/夏開催のフィナーレ

昨日の日曜日は、ハリウッド競馬場の春/夏開催のフィナーレ。今年一杯で閉鎖される同競馬場は、今年秋の開催(11月7日から12月22日まで)を残すのみとなりました。

春/夏開催のフィナーレは恒例の芝の長距離戦、サンセット・ハンデキャップ Sunset H (芝GⅢ、3歳上、12ハロン)。firm の馬場に6頭が出走してきました。下馬評は2頭の対決。去年の覇者ダーマー Dhaamer が芝コースで行われるようになってから最初の2回優勝を達成するか、牡馬に初挑戦の上になおかつ1マイル半も初体験となる牝馬マーケティング・ミックス Marketing Mix が牡馬を一蹴するか。3対5の1番人気に支持されたのは後者で、前者が6対5の2番人気で続きます。
そして結果も2強の一騎打ちとなりました。ブラジルのGⅠを2勝しているホークス・アイズ Hawke’s Eyes がハナを主張しての逃げ。マーケティング・ミックスはインコースを2番手で進み、ダーマーは最後方の展開。3コーナー手前、外に持ち出しながら逃げ馬を捉えたマーケティング・ミックスが先に先頭に立ち、ダーマーも後半で一気に差を詰めに掛かりましたが、最後は1馬身届かず本命の牝馬が初の1マイル半を克服して勝利。3着は6馬身4分の3の大差が付いてエクステンシヴ Extensive が続き、逃げたホークス・アイズは4着でした。
トーマス・プロクター厩舎、ゲーリー・スティーヴンス騎乗のマーケティング・ミックスは、これが3つ目のGⅠ制覇。去年のサンタ・アニタでロデオ・ドライヴ・ステークス(旧イエロー・リボン・ステークス)に勝ち、今年も前走同じハリウッドでゲイムリー・ステークスを制したのに続く快挙です。去年の最終戦はBCフィリー・アンド・メア・ターフの2着でしたから、芝コースの古馬牝馬部門のチャンピオンを目指す1頭であることに違いはありません。
スティーヴンス騎手はゲイムリーに続くコンビで2戦2勝と相性もバッチリ。今年現役に復帰した同騎手ですが、サンセットは1994年のグランド・フィオティラ Grand Fiotilla 、2001年のブループリント Blueprint に次いで3勝目。また牝馬がサンセットに勝ったのも、1972年のタイプキャスト Typecast 、1990年の日本にも馴染深いプティット・イル Petit Ile に続く3頭目となりました。

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