祝日のG戦3鞍

報告が遅くなりましたが、2月17日、プレジデンツ・デイの休日に3つの競馬場で行われたG戦を振り返りましょう。

最初はローレル・パーク競馬場、内馬場には未だ雪がかなり残る中行われたジェネラル・ジョージ・ハンデキャップ General George H (GⅢ、3歳上、7ハロン)から。馬場は fast 。9頭が登録していましたが、去年のこのレースの勝馬ジャヴェール Javerre は馬ヘルペスの流行が懸念されているフィラデルフィアからの輸送が許可されず取り消し、結局8頭立てで行われました。昨秋のフォール・ハイウエイト・ハンデ(GⅢ)を129ポンドで制したパレス Palace がイーヴンの1番人気、今回は120ポンドとトップ・ハンデながら遥かに軽い負担で済みます。
レースはスマッシュ・アンド・グラブ Smash snd Grab が逃げましたが直線で一杯、これを4番手で追走していたテナンゴ Tenango が交わして先頭に立って逃げ込み態勢。しかし前半6番手で待機していた伏兵(13対1、5番人気)バンドボックス Bandbox が6頭の大外を衝いて一気に追い込み、2着テナンゴに4馬身の大差を付ける逆転劇です。半馬身差で最後方から追い込んだサーヴィス・フォー・テン Service for Ten が3着に食い込み、パレスは3~4番に付けるも伸びず、4着敗退に終わりました。
ロドニー・ジェンキンス厩舎、ザビエル・ペレス騎乗のバンドボックス は、6連敗中だったタピット Tapit 産駒の6歳牝馬。2歳、3歳時には一般ステークスに3勝していましたが、去年は未勝利のまま。休養明けとなった前走クレーミング戦3着のあと、G戦初勝利となります。

続いてはオークローン・パーク競馬場のサウスウエスト・ステークス Southwest S (GⅢ、3歳、8.5ハロン)。アーカンソーのクラシック戦線第一弾で、ケンタッキー・ダービーのポイント対象の一つ。fast の馬場に12頭が出走してきました。ホープフル・ステークス(GⅠ)勝馬で、BCジュヴェナイル3着以来となるストロング・マンデイト Strong Mandate がイーヴンの1番人気。
スタートでやや出遅れ気味の本命馬は、道中も思った位置を取れずに苦しい展開。ハナ争いは熾烈で、タンザナイト・キャット Tanzanite Cat 、ライド・オン・カーリン Ride On Curlin などが入れ代わり立ち代わり先頭に立ちます。この争いに加わりながらも冷静に機を窺っていたのが2番人気(5対1)のタピチュア Tapiture 、第4コーナーで先頭を奪うと、苦しみながらも抜け出してきたストロング・マンデイトに4馬身4分の1差を付けて鮮やかな勝利を飾りました。3着は6馬身の大差が付き、混戦からハナ争いを演じた1頭ライド・オン・カーリンが粘っていました。
スティーヴン・アスムッセン厩舎、リカルド・サンタナ騎乗のタピチュアは、前走11月30日のケンタッキー・ジョッキー・クラブ・ステークス(GⅡ)以来のレースで、G戦2連勝。前回の時に詳しく紹介したように、前走は未勝利馬ながらのG戦挑戦で勝利した厩舎の期待馬。前回の勝利にイロコイ・ステークス(GⅢ)での入着を加えダービー・ポイントは22、現時点でのトップに立ちました。血統面でも注目の1頭で、父タピット Tapit は、ローレルのバンドボックスに続きこの日G戦2勝目。また母の父オリンビオ Olympio は1991年のアーカンソー・ダービー(当時はGⅡ)勝馬で、このあとレベル・ステークス(GⅡ、3月15日)、アーカンソー・ダービー(GⅠ、4月12日)と続くダービー路線の中心となるのは間違いなさそう。

最後がサンタ・アニタ競馬場のブエナ・ヴィスタ・ステークス Buena Viata S (芝GⅡ、4歳上牝、8ハロン)。firm の芝コースに10頭が出走、GⅠのメイトリアーク・ステークスを含め3連勝中のエッグ・ドロップ Egg Drop が2対1の1番人気に支持されていました。
レースはアルゼンチン産馬ミス・セレンディピティー Miss Serendipity が逃げ、エッグ・ドロップはこれをピタリとマークして2番手追走。直線でもキッチリと抜け出しに掛かりましたが、今回は3番手から本命馬をマークして更にスムーズなレース運びをした2番人気(5対2)のポンチャトレイン Pontchatrain に利する展開。本命馬に1馬身差を付ける快勝でした。頭差で3番人気(7対2)のタピキャット Tapicat が3着に入り、タピットのG戦総なめはならず。
トーマス・プロクター厩舎、ゲーリー・スティーヴンス騎乗のポンチャトレインは、これまたステークス4連勝と絶好調。G戦も3連勝となりますが、11月のケン・マッディー(芝GⅢ)、1月初めのモンロヴィア(芝GⅡ)共に6.5ハロンの短距離戦。1マイルは昨夏サラトガの一般ステークス4着があるのみで、距離の克服が課題と見做されていました。これで8戦6勝となる4歳牝馬、芝のマイル牝馬チャンピオンを狙う存在に上がってきた印象です。

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