聖パトリックの日のG戦

日本では余り馴染がありませんが、昨日は聖パトリックの日。聖パトリックはアイルランドの守護聖人なので本家のアイルランドでは盛大なお祭りが行われますが、アイルランド系移民の多いアメリカでも祝日です。
アイルランド系アメリカ人からは何人も大統領が出ているので、アイルランドでは職を失うと、“アメリカにでも行って大統領でもなるか”というジョークが有名なのだとか。

冗談はこれくらいにして、昨日のアメリカG戦はガルフストリーム・パーク競馬場のインサイド・インフォメーション・ステークス Inside Information S (GⅡ、4歳上牝、7ハロン)一鞍だけ。これも日本では余り認知されていない牝馬の短距離路線を形成する一戦です。fast の馬場に10頭立て。前走ハリケーン・バーティー・ステークス(GⅢ)に勝ったあとのセリでオーナーが替ったばかりのゴールデン・ミステリー Golden Mystery が6対5の1番人気に支持されていました。4頭出しデヴィッド・ウルフソン厩舎のエースです。
スタートでハナを主張したのは、本命馬と同じウルフソン厩舎のスペクタキュラー・スカイ Spectacular Sky (6対1、並んだ3番人気)。ゴールデン・ミステリーは6番手追走から進出を図りますが、意外や精彩を欠いて最後はドン尻負け。優勝は2番手から直線で逃げ馬を捉えたアービー・ケー Aubby K. (並んだ3番人気の一角)、逃げ粘ったスペクタキュラー・スカイに3馬身差を付けていました。3着は4分の3馬身差で後方から伸びたエマズ・アンコール Emma’s Encore 。ウルフソン厩舎のナカノ Nakano が4着に入り、結局チーム・ウルフソンは2・4着でした。本命馬の惨敗は、名前の通りミステリー。
ラルフ・ニックス厩舎、エドガー・プラード騎乗のアービー・ケーは、去年8月のサラトガ競馬場でのテスト・ステークス(GⅠ)8着以来の久し振りの実戦。6か月の休養明けにも拘わらず、G戦初勝利です。テスト挑戦の前はエイコーン・ステークス(GⅠ)3着の実績があり、勝利はほぼ1年前の同じガルフストリーム競馬場でのアローワンス戦以来でした。

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