年度代表馬が帰ってきた

金曜日のG戦は2鞍でしたが、いずれもGⅠの最高レヴェルのグレード戦。共に小頭数でしたが、有力馬の動向に注目が集まります。

先ずはキーンランド競馬場のメイカーズ・46・マイル Maker’s 46 Mile (芝GⅠ、4歳上、8ハロン)。短期春開催の目玉の一つ、firm の芝コースに5頭が参戦し、去年の年度代表馬ワイズ・ダン Wise Dan がシーズン初戦を迎えます。最高タイトルの他に最優秀古壮馬、最優秀芝古壮馬にも選出されたワイズ・ダン、当然ながら2対5の2倍を切る断然1番人気に支持されていました。相手は前走カナディアン・ターフ・ステークス(芝GⅢ)に勝ったデータ・リンク Data Link で、7対2の2番人気。
ワイズ・ダンがパドックに姿を現した瞬間から、去年の年度代表馬を一目見ようと集まったファンや報道関係者が一斉にカメラを向けます。その熱狂もワイズ・ダンには何処吹く風でしたが、ミスター・コモンズとスカイリングに影響。レース前にはミスター・コモンズがコーリー・ナカタニ騎手を振り落し、レース後にもスカイリングがロージー・ナプラヴニク騎手を投げ出して逸走するというアクシデントも。幸い両騎手とも負傷などはありませんでした。
小頭数のレースということで全馬一団のスタート、クラブハウス・ターンを過ぎた辺りで馬順が安定し、1番枠スタートの3番人気(9対2)シレンティオ Silentio が先頭。スカイリング Skyring が2番手を追走し、3番手は内からミスター・コモンズ Mr. Commons 、外にワイズ・ダン、最後方のデータ・リンクも差無く続き直線に向かいます。徐々に仕掛けて先行2頭の外から並び掛けたワイズ・ダン、直線半ばで先頭に立つと、追い縋るデータ・リンクを1馬身寄せ付けず快勝。2馬身差でミスター・コモンズが続き、スカイリング4着、シレンティオ5着の順。
去年のBCマイル(GⅠ)以来の休養明けを無事に勝利で飾ったワイズ・ダン、クラーク・ハンデ、シャドウェル・ターフ・マイルを含め、これが4勝目のGⅠ戦となります。チャールズ・ロプレスティ―厩舎、ホセ・レズカノ騎乗。

一方オークローン・パーク競馬場は「南部の競馬フェスティヴァル」二日目のビッグ・レース、アップル・ブロッサム・ハンデキャップ Apple Blossom H (GⅠ、4歳上牝、8.5ハロン)が行われました。fast の馬場、こちらも7頭立ての少頭数で、GⅠ(2歳時のスピナウェイ・ステークス)馬のグレース・ホール Grace Hall がイーヴンの1番人気。3歳の去年はガルフストリーム・パーク、デラウエア、インディアナと3つのオークス(全てGⅡ戦)を制しましたが、BCレディーズ・クラシックは4着、今期初戦のセービン・ステークス(GⅢ)が3着と、そろそろ勝利の味を思い出したいところ。
レースは伏兵(12対1、5番人気)オン・ファイア・ベビー On Fire Baby の逃げで始まり、グレース・ホールは4番手に待機。3コーナーに入る辺りから一気に仕掛けて先行馬を捉えに掛かったグレース・ホールでしたが、何故か直線では精彩を欠き、結局はドン尻7着に敗退する波乱。結局は何頭かに競り掛けられながらもオン・ファイア・ベビーが逃げ切ってしまいました。4番人気(5対1)のティズ・ミズ・スー Tiz Miz Sue が逃げ馬を追いましたが半馬身届かず。4馬身の大差が付いて2番人気(7対2)のドント・テル・ソフィア Don’t Tell Sophia が漸く3着。
ゲーリー・ハートレージ厩舎、ジョー・ジョンソン騎乗のオン・ファイア・ベビーは、去年5月28日のエイコーン・ステークス(GⅠ)4着以来の久々の実戦。2歳時にはチャーチル・ダウンズで2つのGⅡ戦を制してケンタッキー・オークスのみならずケンタッキー・ダービーにも登録したクラシック候補。結局ケンタッキー・オークスに出走して5着でしたが、陣営では男勝りの烈女と評価していた存在です。鮮やかな復活劇と申せましょう。
書いている小欄も忘れていたほどの存在ですが、改めて一昨年の秋、去年春の日記を読み返して確認した次第。小まめに日記を認めておくことの大切さを再認識させてくれたアップル・ブロッサムでした。

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